【あんスタ】純白の君へ【男主】

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校舎を歩いていて偶然見つけた

なんて、そんな幸運な事はなかなか無くて

はっきり言うと探したんだ


小さくて可愛い、俺の天使を


校内は広いし、それに加えて学年も違う

逢える事なんて早々無い

でも君は、気が付けば居なくて

姿が見えなくて

1人で何処かへ消えてしまう

だから


俺は、君を必死に追い掛けなくちゃいけない



やっとの思いで見つけた彼は花壇の前で小さくまとまっていた

そんな姿に頬が緩んで、小走りで彼へと向かって声をかける

振り向いた彼の瞳は揺れていた

きっと、またなにか考え事をしていたんだ

だから

逃げる様に俺から離れようとするんでしょ？


寂しくて、悲しくて、離したくなくて

抱き締めた身体は小さくて

心が苦しくなった



半ば無理矢理に付いて行ったうさぎ小屋には、勿論兎が居て

忍を笑顔にさせている


俺には向けてくれなかった

俺の大好きな笑顔

兎に嫉妬…なんて、くだらない感情に首を降る


今こうして同じ時間を過ごしているだけで

隣に居るだけで

視界に君が映るだけで




貴方「…ふふっ」




俺は、幸せなんだ


そう、嘘じゃない

本当の事だ

けど、俺は我儘だから

兎ほどじゃなくても寂しがり屋だから

自分の欲に素直だから




「…んな顔…」




掴まれた手首に押さえ付けられた身体

すぐ近くに感じる兎の気配

鼻をくすぐる小屋に敷かれた藁

目の前に映る





仙石「…」





男の顔をした忍の表情


いつも隠れているはずの左眼は、あまりにも心臓に悪かった

だって





仙石「…そんな顔ばっかりしないでくれぬか…？拙者…俺、いい加減勘違いする、から…」




彼の瞳が俺を、俺の心を、感情を、全てを

見透かされている様な感覚


綺麗すぎる瞳に、動揺が隠せない

ただ、これだけは言わなきゃ





貴方「…勘違いじゃない、俺は」









.









学院の目立たない場所にある兎小屋

滅多に人なんて来ない

でも、兎さん達には見られちゃったかな









貴方との距離が確実に0になった瞬間









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仙石忍×兎小屋=秘密の距離

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