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ポートマフィアのビルにある
裏幹部用の執務室にて。
右手に資料を左手に駄菓子を持った黒髪碧眼の女、
徳永Aは思わずクスクスと肩を揺らした。

そしてゆっくりとだが其の小さな口を開いて目の前に居る黒色の外套を羽織った男に
問い掛ける。



「芥川! 君は何時から動物園のアルバイトを
始めたのかな?」

″虎を生け捕り″
資料の最初に書かれてあった其の単語。まあ泣く子も黙るポートマフィアには
最も似合わない任務内容だろう。
芥川と呼ばれた其の男は少しだけ顔を顰めると否定の言葉を口にした。



「違います。(やつがれ)は動物園のアルバイト等しておりません」

「判った判った。巫山戯た私が悪かったから上司にそンな怖い顔を
しないでよ」

冗談通じないなあと。そう言葉を続けるAに芥川は
小さく謝った。


「済みません」

「良いよ。ンで? 一番私が気になッてるのは何で此の資料を
態々見せに来たか、なンだけど」


「首領からの命令で作戦を徳永さんに考えて貰えと」

「マジか」


心底厭そうな顔をするA。
芥川は「よく此の御方がポートマフィアの裏幹部に等なれたものだな」と
心の中で呟くと「如何すれば宜しいですか」と平常心を保った儘一つだけ問うた。

其の芥川の問いにAは態とらしく「うーん」と唸ると。
数秒後 此れ又態とらしく「そうだ!」と笑顔を張った。そして云う。



「君の処に確か樋口と云う新人が居ただろう」

「はい」


「彼女を使うと良い」

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作者名:如月遊離(きさらぎ ゆうり) | 作成日時:2018年3月17日 19時

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