潔子さんの妹は男装少女で青葉城西のお姫様なようです。【HQ】

男装少女28 ページ30

国見side



昨日のことがあり、中々寝付けなかった俺は、朝早く食堂に来ていた。



そんな俺の隣ですやすやと寝息を立てるマネージャーの清水A。



昨晩、此奴が実は女だったと知ってから、俺の此奴に対する恋心にも深みが掛かったというかなんというか。



今まで、男だと思ってたからスキンシップ多めにしてきたけど、いざ女って意識したら何か恥ずかしいじゃん。



それなのに、此奴は何の躊躇いも無く俺の肩に頭乗せて寝てるし。



国「ほんと、危機感持って欲しい...。」



柄にも無く俺の心臓はバックバクだし。



国「...頼むからこういう事するの、俺だけにしてよ(ﾎﾞｿｯ)」



俺は心臓の音を聞かれないように深く息を吐きAの頭を数回撫でてから目を閉じた。









が、しかし。



国「......................眠れねぇ。」



分かってはいた。好きな女が隣で寝てて寝れる程俺も鈍くない。



増してや、俺だって健全な男子高校生だ。



色々と我慢せざるを得ない。



俺は邪念を振り払う様に頭を振り再び目を閉じた。



その後、及川さんが来て俺らの写真撮ってたから後で貰っておこう。



Aも気付いたみたいで、貰おうとしてたとかマジで可愛過ぎじゃん。



その後、Aと一緒に朝ご飯を作って各学校人達を起こしに行ったら、黒尾さん経由で広まったらしく、Aが女だということが知れ渡り俺は少しもやっとした。



そんな俺の態度に気付いたのか、烏野の副主将さんにがんばれよ。って言われた。



国「．．．分かってますよ。」



俺はそっと呟いて体育館に入っていった。

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