アンドロメダ（quizknock）

５（yamamoto）心配性 ページ5

今何してるかな。
どこにいるんだろう、誰といるんだろう。



もう寝ちゃったのかな。








そんなことばっかりゴチャゴチャ考えてしまう自分が嫌いだ。

でもいつも山本さんは、｢そんだけ俺のこと考えてくれるの嬉しいよ。すごい幸せ。｣って小動物みたいに笑う。





でも私はいつも思う。
こんなに心配性な彼女は絶対に面倒臭い。


例えば男友達で遊んでる時に、何度も何度も連絡をされたら本当にだるいと思うし、嫌いになる。



だから私はなるべく山本さんに連絡をしないようにしているのだ。




でも心の中では心配で心配で堪らない。




そういうので何度か山本さんにちゃんと気持ちを伝えてくれなきゃ分からないって怒られたことがあるけど、





･･･そしたら24時間LINEしてしまいますよ






あぁ、もう暇になるとこういう風に全部良くない方に思考回路が働く。

良くない、どこか行こう。



そう思って私はラフな格好で山本さんとよく行くカフェに出かけた。









まぁ案の定カフェには山本さんと知らない女の人。
泣きっ面に蜂。


弱り目に祟り目。



今日は大学って言ってたのに…




しょうがないか。よく考えてみれば想像ついたことである。逆によくここまで続いたと思う。





既にカフェに入ってしまったので、逃げ場は無く、できるだけ山本さん達と離れた席に座った。






なぜか、いつも山本さんが頼むカフェラテを頼んでしまって、本当に自分はつくづく重い女だと思ってまた嫌になる。




全然わかんないけど、もう山本さんと笑いあったりお話したり出来ないんだと思うと涙が溢れて止まらなかった。




ハンカチ…持ってきてない。




こんなはずじゃなかった、今まで人並みに付き合ってきたけど、こんなに苦しくなるのは初めてのことだった。









「…カフェラテ、苦いでしょななかには。」







「…えっ」




顔を上げると私の想い人山本さん。




「ほら、涙拭いて？？」


「ななか、誤解してる」






「あの人、大学の先輩。」


つっても、女の人と2人でカフェでいるのは違うな…と言って私の頭にぽん、と手を置く。



「本当にごめんね。」


「うっ…ごめんねは私の方だよ」


勝手に拡大解釈して、と続けると山本さんは笑って




「ななか？よーく聞いて。」

「俺は、絶対この先ななかのこと離さないし離れない。」



まるで小さい子を宥めるようにそう言って、帰ろう、と手を差し伸べてくれた。


山本さん、一生離れたくありません。大好きです。

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