【テニプリ】平和に過ごしたい(願望)２

拒否 ページ17

『絶対的拒否』

「なぁ〜っ頼む！このとおり！」

『図書室では静かにして。拒否るもんは拒否る。帰れ。私忙しい』

「本読んでるだけじゃねぇかよぃ…な？頼むって」

『しつこい…なんで私なの…確かにしんどいのかもしれないけどさ、ここまで嫌がってんのにしつこく勧誘するのはどうなの』

本を読むのをやめ、丸井と顔を合わせる

「うっ…」

『悪いけど、みんなの期待に添えるような返事は出来ないよ』

中学生という難しい時期の中でこうもしつこく勧誘されると流石にイライラする。何より静かにしなければならない図書室で丸井に勧誘されてるこの状況。人がいないからと言っても、もう少し場をわきまえてほしい

『幸村にも言ったけど、来年、再来年に期待してよ』

「俺は、お前が…」

『え、何。ごめん聞こえなかった。』

「俺達だって必死なんだよぃ…じゃないとここまでしつこくお前を誘わねぇ」

『…うん』

確かに、ここ最近勧誘の話をされる機会が多くなった。夏の大会のためにほしいのか、それとも今後のことを考えてか、多分どちらもかもしれない

「お前にはどう見えてるかは分かんねぇ。遊びとか罰ゲームで、とか自分を試してんじゃねぇかって疑ってるとしても、別にそんなんじゃねぇことは分かってほしい」

『うん…』

「別にナンパみたいに軽い気持ちでお前を誘ってるわけじゃねぇぞ…真面目に……」

丸井がテーブルに手足を乗せ、登り近づいてくる。

『(カウンターテーブル古い方だから乗らないでほしいんだけど…ｷﾞｼって音したぞ…)』

机の心配をしていると、丸井に右手首を強めに握られ、テニスをしていることもあり筋肉があって振りほどけない

「お前がどう思おうがそれはお前の勝手だ。当たり前の事だけどよ…でも、俺は…！俺は…お前が「丸井」……仁王」

『………』

何これ、修羅場ってやつ？

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