Queen vs Princess

◇ ０４ ページ4

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「もうむり…つかれた」


那須「ほら、横になって寝る」


佐藤「数時間後にはまた舞台始まるよ」


「ん、ねる」







那須が持ち込んだマットレスに飛び込むように転がりそのまま眠りに落ちたハナ。

やっぱりまだ男ばかりの舞台についていける体力がないみたいで







岩崎「やっぱり辛いよね、毎日同じことしてるし」


藤井「どうしても女のコとは体力の差があるしね」


佐藤「んー、俺も寝よ」







過半数が眠りについて静かになった楽屋で、テスト前１ヶ月を切ろうとする那須は机に向かってお勉強







A「ああ！！もう正解がわかんない！世界観ってなに？もう！ゆうと！！」


高橋「ぇえ！なんで俺？なんも関係なくね？」


A「ゆうとダサいから役に立たないや」


井上「っふ、シンプルにディスられてんじゃん」







みんなが寝て静かになった楽屋に隣の楽屋からひびく声







那須「…Aさん、さすがだな」


浮所「超えられないよ、そう簡単に」


那須「え、おきてたの？」


浮所「なんか寝てなかっただけ」







口には出さないだけでみんな分かってた。HiHi JetsにいるAがどれだけ凄いか、自分たちのグループにも女のコがいるから尚更痛感してる







浮所「強いよね、Aさんは」


那須「うん、でもハナはこのままでいい。強くならなくて、ナイトのつくプリンセスでいい」


浮所「強くならなくても俺らがいるし、守るし」


那須「ハナはハナでいてくれればそれでいい」







それでもハナにはこのままでいて欲しい。素直でまっすぐでかわいいハナで。俺らが守るから、ずっと一緒にいるから、







A「いやー！！！もう寝たい！やだ！！」


猪狩「ソファー空いてんだから寝なよ、疲れてんでしょ？」


A「今寝たら負けなの、これ終わんなかったらその程度かって思われるからダメやる」







度々聞こえてくる会話が、彼女とハナの違いを明確に表していた

確かにハナもできないことをできるようにしようと時間に追われることは度々あるけれど極限と言われることはさせたことがない


騎士がつくプリンセス、にそんなことはさせない

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