Queen vs Princess

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那須「…衣装、Aさんがやるんだってね」


浮所「オープニングのでしょ？あの人なんでもできるよね」


那須「あの人の鬼スケジュール半端ない」







たまーにマネージャーの手帳にチラつくAの予定。
HiHi Jetsはただでさえ一年中仕事があるのに加えて単独でのモデルの仕事やバラエティーまでこなすスケジュール。







那須「しかも大学一般で入ってるしな、」


浮所「それも休止期間とかなかったしね」


那須「本高くんと同じところって相当だよ」








なんとなく、ハナの前でAのことを話題にしないからあんまりメンバーと話したことがなかったAの話。







那須「超えられない壁ってあの人のことなんだろうな」


浮所「性別なんてとっくに壊してるんだよAさんは」


那須「はじめはハナのこといじめてるしか思わなかったけどね」







HiHi Jetsとの合同公演のリハで、ハナとAでの曲を１曲やる予定で2人だけで合わせた瞬間ため息混じりで







A「やる気ないなら帰って、チヤホヤされたいなら今すぐやめて」







メンバー全員の中でこう言い放ったAは美 少年のメンバーの間であまりいい印象を持たれていなかった







A「那須くんだっけ？私のこと嫌いでしょ？」







レッスンでペアでやった時に彼女に言われたこの言葉。彼は否定も肯定もできなかった







A「ふふ、別にいいよ嫌いで。あんたにもあんたんとこの子にも負ける気ないし」







そう言って笑った彼女の顔は今まで見た女性の中で１番と言っていいほど美しかった







那須「なんなんだろうなAさんって」


浮所「んー、…天才？」


那須「たしかに、できないことないもんな」







超えられない人に入ってすぐに出会ったこのグループはいい意味で彼女とは全く別の道でアイドルになっていった







浮所「ま、俺たちは俺たちだし」


那須「ハナかわいいしな、」







十人十色ってたぶんこういうことだと思う

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