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秘書「ですが

わざわざ総帥と社長に
お越しいただかなくては
ならなくなってしまいました
本当ならもっと現場レベルで
対応すべき問題でした」


岩「僕らが出ていって
それで話がすむなら
いつでも出て行くよ
椅子にふんぞり返っているのが
仕事じゃないから」


秘書「そう言っていただけるのは
ありがたいのですが」


納得がいかない様子で眉根を寄せてから
秘書は自分達がいる場所を示すように
大きく左手を広げた


秘書「手違いで空港の使用許可が下りなかった上
船のチャーターも連絡ミスで間に合わず
帰りはタンカーでの移動になってしまいました」


千「思ったよりはよう交渉が終わったしの」


本来ならば専用機での異動を想定していたのだが
早い時間での空港の使用許可が得られず
仕方なく取ったイレギュラーな対応だ


そこに音もなく一人の少女が表れる
専属護衛、鈴だった


いつもの黒いワンピースに
頑丈そうなコンパットブーツという装いで
手にした大きなお盆から
氷がふんだんに入ったグラスを差し出してくる


鈴「ボス、お飲み物の準備が出来ました
ゆっくりと航海をお楽しみください」


千・岩「おおきに/ありがとう」


鈴「秘書嬢もどうぞ」



秘書「有り難うございます・・・・
ってだからその呼び方
止めてくださいってば」


プルプル


千「もしもし?」


広「今どこにいる?」


千「海の上、正確にはタンカーの上」


広「今日の夕食いる?」


千「夕食までには帰るわ」


広「じゃあ山芋の料理考えといて
またかけるから」


千「はーい
ん?嫌な予感がする」



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:岩ちゃん | 作成日時:2016年12月13日 17時

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