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５ ページ30

千広は迷わず

空き地の奥に盛られた赤土の方へ
歩きだした


奥へ行くと雑草の背丈が伸び
藪のようになってくる
足を踏み入れる人が少ないせいだろう


千「取り敢えずここ」


千広が立ち止まったその足元に
図鑑で見た写真とそっくりなワラビが
膝ほどの高さにまでスッと伸びていた


岩「わー本物！」


はしゃいで
根本から折ろうとした岩ちゃんを
千広が押し止めた


千「待ちや
採り方にコツがあるんや
こう・・・」


岩「見つけるコツは？」


千「この辺けっこう生えとるよ
習うより慣れろで探してみて」



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作品のジャンル：恋愛
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作者名：岩ちゃん | 作成日時：2016年12月13日 17時

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