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『こんにちはー！』



「Aちゃん、もう大丈夫なの？」



『はい！


すみません、買い出し私が行く予定だったのに


ふくらさんに行ってもらっちゃって』



「大丈夫大丈夫


それに、思いの外すごい量になっちゃったし」



『ありがとうございます』






風邪から完全に復活した私は


早めにオフィスに着き


料理の準備を始めた






「こんにちは」



『あ、拓朗


昨日はなにからなにまでありがとね』



「もうすっかり元気やな」



『うん！


今日は張り切るよー』





拓朗は荷物を置き


お皿を出したり


準備の手伝いをしてくれた





少しすると


山本さんとこうちゃんがやってきた


河村さんは恒例の遅刻らしい





「あ、Aちゃん


昨日はごめ・・・」



『山本さん、昨日はありがとうございました！』



「え？」



『わざわざお見舞いに来てくださって


おかげでこの通り、元気です！』



「・・・そっか


良かった」





私が明るい笑顔を見せると


山本さんはいつもの笑顔に戻った






・






・






「「須貝さん、伊沢さん


誕生日おめでとうー！！」」





「ありがとう！


めっちゃ嬉しい」



「このケーキめっちゃおいしい」



「伊沢さんケーキばっか食べてないで」



「そのケーキ、Aちゃんが作ったんだって」



「まじ！？」



『はい、どんどん食べてください』





みなさんは私が用意した料理を食べながら


わいわいと談笑していた


もちろん酔っている人もいる





『須貝さん、誕生日おめでとうございます


これ、つまらないものですが・・・』



「プレゼント！？


ありがとうAちゃん！


開けていい？」



『は、はい』



「財布じゃん！


ちょうど買い替えようか悩んでたんだよね


これめっちゃいいブランドのやつ！


しかも俺の超好み！ほんとありがとう！」



『喜んでもらえてよかったです』







・







酔いつぶれて眠ってしまっている人もいる中


１人でお酒を飲んでいる


伊沢さんに近づく





『伊沢さん


お誕生日おめでとうございます』



「ありがとうAちゃん」



『これどうぞ』



「プレゼント？


ごめんね、そんなことまでしてくれて」



『いいんですよ、なんてたって


誕生日なんですから』





伊沢さんは私のプレゼントを開けて


嬉しそうに笑っている





「Aちゃん


スッキリした顔してるね」

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