………… ページ8
Aのトパーズとサファイアの目に
底知れない暗い影。
それはまるで、嘗てマフィアいた
とある幹部と同じ目。
その凍りついた視線を向けられていた
黒蜥蜴は思わず背筋に悪寒が迸る。
「お戯れも程々に…」
呆れたような声を出し、黒蜥蜴に一礼をした
Aは何事もなかったようにＱの待つ座敷牢ヘと歩き出す。
マフィアの廊下の闇の中にAの姿が溶けて消える。
樋口「銃口にコレを…」
樋口が顔を顰めて、ナイフの先端が刺さった拳銃を見ていた。
立原「腹…痛ぇ」
立原が殴打された部分を抑えながらAに蹴飛ばされた銃を拾い上げる。
芥川「銀、無事か?」
銀「…はい」
広津「あの娘にしてやられたな」
Aの戦闘力を見誤った結果がこのザマだ。黒蜥蜴の者等の目には、悔しさと屈辱の色が映る。
芥川「戯れだと…」
Aの先刻の発言に、苛立ち殺気を出す芥川。
芥川「花蕾Aといったか
面白い、彼奴は必ず僕が息の根を止めてやろう」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
同刻 Ｑの座敷牢にて
「久作様、只今戻りまし…」
Aが驚き目を見開いた。
何故なら、尾崎紅葉が目の前に居たからだ。
尾崎「Aや…如何したのじゃ掌に切り傷が…」
Ｑ「あ!!お姉さん、また怪我してる」
尾崎「…又とな?A説明しておくれ」
Aに詰め寄る尾崎。笑顔だが、目が笑ってないことは確かだ。
Ｑ「お姉さん、白状して」
Ｑまでもエッジの聞いた笑顔でAに詰め寄る
顔を逸らすAだが二人が折れる気配がない。
「御二方…圧が…
………分かりました。話しましょう…」
Aは掌に包帯を巻きながら、尾崎とＱに事情を話した。
「黒蜥蜴の皆様と戯れただけです」
尾崎「阿呆!!戯れで怪我などするものか」
「小生が未熟なのが悪いのです」
Ｑ「おデコの傷も治ってないのに…」
「…も、申し訳ございません」
尾崎には、「何故早いうちに相談しなかった」と怒られ、Ｑには心配をかけさせたAはぐぅの音も出なかった。
「あ…あの…本当に申し訳無いです」
Ｑ「お姉さん暫く座敷牢から出ないで」
「え!?」
尾崎「暫く大人しくしておれ」
「…………は、はい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
御影(プロフ) - ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人さん» ありがとうございます (2022年11月9日 14時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - ぅぁぁぁ...もっと早く見つけたかったぞこの作品......好き。(唐突) (2022年11月8日 23時) (レス) @page16 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - あると。さん» コメントありがとうございます！ (2022年9月12日 10時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
あると。 - 初コメ失礼します！久作くん尊、、夢主ちゃんの性格もカッコよくて好きです！応援してます。頑張って下さい！ (2022年9月11日 13時) (レス) @page12 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御影 | 作成日時：2022年6月27日 18時
