【刀剣乱舞】月と狐 (ページ2)

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ゲームの中にてページ2

ここは…ああ、俺は拾われたのか…

「俺の名は三日月宗近」

はっきり言う。

…何回この台詞を言わなければならないんだ。

新たな「主」は俺が来た時に喜んでくれていたが

そんなことはどうでも良い。

ふと見ると空には星が光り輝き、月が見えた。

「ああ、今日は満月か…」

狐よ…おぬしもこの満月を見ているのだろうか？

…どこにいるのだろうか。

よし、今日は畑当番か。

「ふぅ。…なあ、そのように爪ばかり気にしていたら、気が滅入らぬか？」

「はぁ？なぁに言ってんの。可愛くなれるのになんで気が滅入るんだよ？」

……ああ、若い奴らは良いな。

「はっはっは。じじいにはよくわからんな。」

ああ腰が痛い。痛い。

「しかし…今日は短刀がやけに騒がしいな。」

「なんか主が頑張って新しい刀連れてきたらしいぞ？」

ほう、みながそわそわしておるのはそのせいか…いや良きかな良きかな。

しかしだれを連れてきたんだろうか…。

「……めろ！俺の……に触るな。」

何やら部屋から声が聞こえる。

はぁ、何をやっているんだ…。

「だから…俺の尻尾に触るなって、もう…。」

…え？

…この声は！

‘ガタ’

「あ。」

「こ、こここ」

「おぉ、三日月か？」

「小狐丸…」

夜空にきらめく星たちは

美しく、煌びやかに、光り輝いていた。