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貴方が書けば良い ページ7

チリンチリン




店内を掃除しているとお客様がお越しになりました。



貴女「いらっしゃいませ、織田さん」



織田「ああ、」



貴女「お好きな席でお待ちください」



織田さん窓辺のテーブルに座ると何やら考え込んでる様子です。



貴女「織田さん、何かお悩みでも?」



お冷やをテーブルに置くと織田さんはそれを一口飲みました。



織田「下巻を読んだ、とても素晴らしい小説だったよ。でもユリの言う通り一つだけ欠点があった、最後に近いページがなかった」



織田さんは下巻の小説を手に持ちながら感想を述べていました。私は静かに頷きます。



織田「切り抜けてたページには何が書いてあったんだろう」



最後の数ページは、登場人物の
殺し屋が殺しをやめた理由が書いてあるページ



貴女「気になるのでしたら、貴方が続きをお書きになればよろしいのです」



織田「俺が、続きを……」



貴女「私はそうであるべきだと思います」



織田「出来るのかな?俺に……
(殺し屋であるこの俺の手で書けるのか)……」


自分の手を見つめる織田さんに私はその手を握り、顔をこちらに向けさせ額同士を合わせました。


貴女「大丈夫ですよ織田さん。貴方には書く資格があります。
それに私は貴方の手が好きです、とても暖かく優しい手です」



織田「っ!!ユリ…」



織田さんは私を抱き締め首元に顔を埋めました。


肩が小刻みに震えている織田さんは泣いてるみたいです。



織田「俺…小説家になりたい」



貴女「織田さんなら、きっとなれますよ」



織田「…っ……ありがとう」


そう言いながら彼の赤毛を撫でると吃驚したのか肩が大きく揺れましたが、

触り心地が良いので止めません。



貴女「少し、海の方まで歩きましょうか」



※※※


織田さんと私が浜辺近くの草地に着いた時には、太陽が海に沈み始めていました。



潮風が、心地良いです



夕陽を座って眺めていると足に重みを感じます。
何でしょうと下に目を向けてみると織田さんが横になってました。



貴女「織田さん?」


織田「スゥ─スゥ─」



寝てしまってますね。
少しの間だけでも寝かせておきましょう。



貴女「お休みなさい・・・」



それにしても膝枕はいいのですが、首を痛めないでしょうか

自 殺主義者 織田side→←小説の下巻



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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
- こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時

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