小説の下巻 ページ6
少年は顔には出ていませんが驚いた様子でした。
貴女「まあ、この小説には欠点もありますが」
全く、夏目さんは
私は気に入っているというのに…
少年？「読んだことがあるんですか？」
貴女「はい、其れはもう何度も」
来客される方も少ないですしね
少年？「・・・どんな感じですか？貴女はこの下巻をどう…っ！」
その先を言わせないように、人差し指を少年の口に当てました。
貴女「この小説の事は私からは何も言えません。知りたいのならこの下巻を読み終え、貴方の感じたものが私と同じものです」
指を離すと少年は追求しなくなりました。
そして小説の下巻を受け取り鞄の中へ仕舞いました。
少年？「大切にします……また此処に来てもいいですか？」
よかったです。
またお越しいただけるのは店のオーナーとしても、わたしにとっても嬉しいことです。
貴女「勿論♪
首に提げられているその鍵を使えばどんなドアでもここへ繋がりますので、ご友人とご一緒されるのも可能です」
少年？「友達か……できたら連れてきます。
ここはとても良い所だから」
嬉しいですね。このお店は喫茶店と同時に私の家ですから、誉められると照れますね。
少年？「貴女の名前、聞いてもいいですか？
俺は織田作之助」
貴女「タメ口でいいですよ。私はユリ宜しくお願いします、織田さん」
織田「ユリか、良い名前だな。
分かった、宜しく頼む。俺もタメ口で構わないが」
貴女「有り難う御座います、でも私はこれが普通ですので」
敬語なら何方でも接しやすいのですよ
織田「そうか、またカレー食べに来る」
貴女「はい、またのご来店をお待ちしております」
また私のお墨付きの常連客が増えました♪
店を出た織田は数歩、歩いた後に店の看板を見上げました。
織田「Requiem…安息か」
そう呟くと自分が通ってきた壁のない一枚のドアに手を伸ばし、開けると路地裏のドアに通じていた。
ドアの中に入り、織田はこの次元から消え、元の次元へ帰っていった。
次は何時来れるかなという楽しみを残して
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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2018年12月8日 22時) (
レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します！この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです！更新頑張ってください！ (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラサラ | 作成日時：2018年2月23日 1時
