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赤毛の少年 ページ5

あれから夏目さんは隠居生活に入ったようで、お店に来るのが少なくなりました。

さて、今度は何方がお越しになられるのでしょう。




チリンチリン



貴女「いらっしゃいませ
喫茶店Requieへようこそ」



?「……ぁ」


本日のお客様は赤毛の少年ですね



貴女「お好きな席でお待ちください」



少年?「どうも…」



お冷やを持ってくると少年はメニューを見ていました。
種類豊富に載せてるので何れかおきに召すと良いのですけれど・・・



少年?「あの、このカレーをお願いします」



貴女「畏まりました。カレーをおひとつですね、少々お待ちください」



キッチンで仕込んでおいたカレーをよそい、お出ししました。



カレーを食べると少年は涙を流されました。汗
もしかしてっカレーが辛すぎたのでは!?



少年?「パクパク)…旨いや」



カレーはあっという間に完食されました。
…まぁ、喜ばれたのなら良しですね。



さて、店にお越しいただいたサービスをs少年?「あの…」声をかけられて振り返りました。



少年?「本棚にある小説、読んでもいいですか?」


少年が指差したのは壁際の本棚
この少年は本が好きらしい。


断る理由も無いので良いですよと了承したら、表情は余り変わりませんが目が輝いてました。



少年が本を読んでいると窓の外を見ました。



少年?「海が見える…あの人の言った通り、良い所だ」



それが誰かは直ぐに分かりました。
この店を宣伝できるのは今の時代では夏目さん一人ですから



貴女「夏目さんに勧められたのですか?」



少年?「あ…はい、本を読むなら良い所があると言われて、それでこの鍵をくれて」



銀の合鍵、成る程この少年が夏目さんの___



私はあるものを取りに店の奥へ向かいました。



戻ってみると少年は本を閉じてました。
読むのが速いですね。


少年?「ご馳走さまでした。カレー旨かったです。値段書いてなかったんですが、いくらですか?」



貴女「当店ではお代を支払いを承っていません」



私は少年の前に一冊の小説を差し出しました。



少年?「!!これはっ・・・」



貴女「お土産として差し上げます」


少年は言いたげな顔で私と小説を交互に見ていました。何だか可愛らしいですね。



貴女「私は預かっていただけです。それにお客様の事は夏目さんから聞いておりました。
夏目さんの小説を面白いと感じているのですから、夏目さんも貴方にならいいと思ったはずです」

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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
- こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時

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