冷や汗 ページ25
暗い路地裏でコツコツコツと革靴の音が静かに響く
太宰「結局ユリちゃんの事は少しだけしか聞けなかったなぁ〜」
坂口「全く、こっちとしては寿命が
縮む思いでしたよ。勝手に尋問紛いなことを
して」
坂口がはぁぁと疲れた顔で溜め息を吐く。
太宰「ま、のらりくらりと躱されたけどねぇ」
織田「・・・・」
喫茶店にて
───『確かに私の成長は年齢と共に
異能力発動時から止まったままですよ。
織田信長の事も太宰さんの推理通りです』
指を太宰さんから離しました。
・・・何だか太宰さんポカンとしています。
『どうかしましたか?』
太宰「いや、あっさり認めるんだなぁって」
『勿論、異能力の事は他言無用に
お願いしますね。あ、そうです。新作のクッキーがあるので食べてってください』─────
坂口「(ユリさんって抜けてるのか
計算高いのか分からな・・・ん、っていつの間に新作のクッキーの包みを!?)」
太宰「おいしー♡」サクサク♪
織田「サクサク」
坂口「織田くんもですか!!」
太宰「欲しい〜?これが欲しいかね?
安吾く〜ん」
太宰ら片手に持つ包みの中からクッキー数枚を摘まみ上げ坂口に見せびらかしていた。
太宰「欲しいかねぇ?ユリちゃんに言えばお持ち帰り出来たのにね〜。一枚だけならあげてあげなくもないよ?」
坂口「(プチッ いりませッッ!・・・い、いい」
包みからクッキーを見せびらかされてぐぐっと悔しそうに口ごもる坂口
坂口「いります・・・」
折れました。
太宰「むふふ・・
実はもうひとつ、貰ってあったり〜」
テッテレ〜と太宰の手の上には
未開封のお菓子包み
顔を真っ赤にして太宰にガミガミ文句を
言う坂口、でも手には確りとお菓子袋を
受け取っています。
その時織田は余り表情に出ていないが目は
複雑の感情が浮かんでいた。
太宰の推理の中で気になることがあったからだ
織田は摘まんだクッキーを見ながら、
首をかしげていた。
織田「(何かもやもやする・・・
美味しい筈のクッキーも何だか味気ない)」
その芽生えている想いに織田が気付くのはもう少し先の事
※暫く更新停止にさせていただきます。
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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時