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故郷の味 ページ17

貴女「今日は沢山のお客様がお越しいただいたのでとってもいい日です」







男「他にもいるのか?」







貴女「はい。皆さんぼろぼろな服を着ていたので今は入浴中です」








貴方の様な襤褸を着ていましたねと言い、男は目を見開き少女の肩を掴んだ。








貴女「ぴゃっ」








男「その者達は?無事なのか?!」








貴女「はい、皆さん衰弱されていますが無事ですよ」







男はほっとしたようにそうか…と言いました。






貴女「大切な方たちなんですね。彼等も貴方の事を心配してここまで来たんですよ」






男「俺の部下達だ、世話になった」







貴女「いいえ。旅人ならばこれくらい当然です」






男「旅人か・・・」






その時男から表現が消えた事に少女は気づいていたが深くは探索しなかった。








それから少女は男とその部下達に食事を沢山ご馳走した。








部下「美味しい・・・(涙」








部下「ぁあ・・・旨い (涙」








疲労と空腹だった彼等にとって暖かな食事は涙ぐむほどに美味しく感じていました。







男「(懐かしい味だ・・・)」







男は少女に視線を向けると
少女は部下達と楽しそうに話している。






男「(不思議な娘だ・・・こうも容易く我らの和に入り込んでくるとは・・・



いや、娘だけじゃない料理も、




この店も、




全てがあの娘の人柄を表しているのか)」









食事を終えた男達は数十日ぶりに空腹が満たされた。








食器洗いをしようとすれば自分達でやると言ってきました。








支払いが要らないならせめて此れくらいはやりたいと・・。








渋々承諾した少女は使い勝手を教えて、その間に旅人達の衣類を外に干すことにした。








貴女「(正直助かります。日が出ている内に干しときたかったから)……






ぅ〜っ……あと、少しっ」








物干し鋏で止めようとしているのは洗濯ロープのやや高い所で、踏み台の上で背伸びしてもギリギリ届く位置







下を見ながら腕を伸ばしているせいで、鋏の止める位置があらぬ方向になっている


足もぷるぷる震えている状態







それを離れた所から見ている人物は笑いが堪えきれず肩が震えていた。







男「プッ…くくっ・・・




其処ではないぞ」







後ろから笑い声がしたと同時に腕が伸びて洗濯鋏を少女から取り布に止めました。







後ろには部下達が言っていた司令官の男が立っていた。

笑うこと→←王の色



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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
- こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時

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