魂の【Requiem】へようこそ

名探偵 ページ13

さて、本日はどの様なお客様がお見えになられるでしょうか。








最近は織田さん太宰さんもいらっしゃらないので少し寂しいですね。








ﾁﾘﾘﾝ！






？「ユリーーー！！！」






扉が勢いよく開けられた音がしたと思ったら、ドンッと背中に重いものが張り付きました。








？「久し振りだねぇユリ！寂しがってる君の為にこの僕が遊びに来てあげたよ！」







貴女「それは有難う御座います。江戸川さん」








後ろで抱きついてニコニコされているのは名探偵の江戸川乱歩さん。








江戸川「まったくぅ！君の異能力の条件を満たすのはほんと面倒で仕方ない。お詫びとして僕にお菓子をご馳走したまえ」








江戸川さんは以前、時間の数字が揃った時に此処を訪れたお客様です。







貴女「畏まりました。本日は何をご所望ですか？」







ここを常連客以外で来客するには時間が必要とされるます。ですが、その時間が満ちる日は私ですら分かりません。






江戸川「先ずは和菓子を沢山食べたい！」







貴女「毎度思いますが、体調を崩されませんか？」





　

江戸川「君の作ったものは人の体調を崩したりなんかしない。それに僕の座右の銘は、」







貴女「僕が良ければ全て良し…ですね」








江戸川「分かってるじゃないか！至急用意したまえ！」








貴女「畏まりました、少々お待ちください」








常連客でない江戸川さんは、その日付を推理しては度々、店を訪れてくださいます。






主に菓子類を食べに来られますが(苦笑)







用意した緑茶と和菓子をテーブルに出すと感嘆の声を出してがつがつ食べ始めました。







江戸川「ところで、その髪飾り始めてみたね」








貴女「あ、これですか。貰い物なんです、雨に濡れてまで届けてくださったんです」







人からの贈り物なんてほんと久し振りで、嬉しかったんですよね。







江戸川「・・・」

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