Six stories ページ7
レイside
あれから約1年経った。
首はちゃんと据わって、座る事もできるし、立つこともできるようになった。
今は伝い歩きをしている。隣にはノーマン、エマがいる。
二人とも眉に皺を寄せていて変な顔だ。
嗚呼、何故か二人と一緒に一緒に居るという興奮がなくなってきたんだよな。
初めて会ったときは興奮しまくって息荒かったのに。
1年ほど前のことを思い出しクスリと笑う。
隣で手を繋いでいたエマがよろけた。
目を見張り支えようとするがそれを拍子に壁についていた手を離してしまった。
あ、不味い。
俺はまだ歩けな──────。
────────あれ？
頭をぶつけてしまうかという恐怖で目を瞑っていたが中々衝撃が来ずに目を薄らと開ける。
グラグラと緩く揺れる視界。
え、と小さく声を漏らした。
壁無しで立ててるし、しかもゆっくりだが歩けていた。
｢まんま！｣
エマが笑顔で声を上げた。
多分ママのことだろう。
エマの笑顔を向ける先には驚きでその美しいかんばせを歪ませるママの姿があった。
首を軽く傾げるとママは俺を抱き上げた。
そして頭を撫で始める。
歩けたことに驚いているのかと自慢げに笑ってみせるとママは伝うものがなくてへたりと床に座り込んだエマとノーマンを見てから俺一人を他の部屋に連れていった。
(え、何！怖い！！まさか、転生したこと気付かれた……？それはまずい！あああああぁぁぁあどうしよ！)
心の中で葛藤しながらママの腕の中で目に涙を溜めていた。
終わり
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ユリ - １です。更新がんばってください！ (2022年1月4日 16時) (
レス) @page1 id: fb62d32942 (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - 頑張って!! (2020年1月14日 1時) (レス) id: 9939f8d8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - え、、、、、神なんだけど、、続きめっっっっちゃきになる更新頑張って下さい！応援しています！！！！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: b7165f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯96_yukuro_ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年6月4日 21時
