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「おい、黒木。」
そう言って地面に片足ついた男子は、ふちのない軽い感じの眼鏡を掛けてた。
「お前なぁ、やたらに人ひっかけんなよ。」
僕は驚いた。
へえ、ああ確かにコイツ知り合い多そうな面してる。
「練習前に人なんか引っかけてると、またコーチに怒られるぜ。来いよ。」
ソイツは、仕方なさそうな吐息をつき、顔をあげこっちを見た。
僕に微笑み、ハンドルを返して、迎えにきたメガネと一緒に、グラウンドのほうへとこぎ出していたのだった。

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作者名：本オタ | 作成日時：2018年11月15日 0時

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