検索窓
今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:9,967 hit

21 ページ22

頭がまっしろになる。



須貝さんとの関係?



……何故?




『どうしてそんなこと聞くの?』


………聞きたいから、で終わりだよね。



『福良くんに、関係ある?』



…いや、感じ悪いな。



『職場の先輩だよ』



………そのあと、会話つづくのかな。



なんで聞かれたのか、気になる。







……いっそ。











『……わたしの、すきなひと』







---






福良くんは、感情のない顔で、



『そう』



とだけ言って。



くるりと背を向けて行ってしまった。




冗談、と言うつもりが。



全く言える雰囲気ではなかった。







福良くんを傷つけてしまった、



なんて自惚にも程がある。



謝るのも、おかしい。








………いまさらあれこれ考えたところで、



答えは出ないのはわかっている、のに。







こういうとき。



ひとりだと、永遠に彷徨ってしまう。





須貝さんの顔が浮かぶ。





(須貝さんに寄っ掛かりすぎ、だ)






『……………おこがましい』



声が、震えた。





頭を使わなくてもすむように。



わたしは須貝さんから頼まれていた



夕飯の下ごしらえに集中することにした。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
67人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , qk , 9k   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:345 | 作成日時:2022年10月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。