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絶体絶命という、
シーン。
を、演じているなら、よかったのに。
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今日は、お休み。
須貝さんがなかなか起きてこないので
部屋をノックしてみるが、反応はなく。
その後も部屋を出てこない
須貝さんが心配になり。
大きな声で入室を断ってから、ドアを開ける。
『………須貝さん？』
…………床で、寝ている。
起きる様子はない。
なぜこうなってしまったのかは、
わからないが。
風邪ひくよ、須貝さん。
ベッドに寝かせるために、
須貝さんをすこし引き摺りながら移動する。
起きるかな、と期待したが。
微塵もその様子はない。
なんとかベッドの側まで運んで。
正面から抱えたところで。
フローリングに足を取られて、
ぐらりと、
バランスを崩した。
『……ぅあっ』
わたしの背中は、ベッドのマットレスに守られた。
ただ。
須貝さんが覆いかぶさった状態で、
…………脱出、不能。
寝ている子供は重くなるって、
何かで聞いたけど。
寝ている大人も、重い。
---
………時間の経過を感じる。
声をかけても、身じろぎしても反応はなく。
(須貝さん、睡眠深すぎ)
『………ちから、出ない…』
わたしは、
疲労感と
須貝さんの熱によって。
とうとう眠気に襲われてしまった。
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作者名：345 | 作成日時：2022年10月29日 19時
