見つけてほしかった９【Seiya. S】 (ページ46)

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You side　※ ページ46

Aside

突き付けられた現実。

そう言ったよしくんの目にも涙が浮かんどって、メンバーも決めたのは急遽やったんかなって。

「…なんで？言える範囲でええから。」

やっと振り絞って出した声は、か細くて。

誠也「…事務所とのマネジメント契約違反。俺らも、それしか聞かされてないねんけど。」

「……そうなんや。そっか、ん、ありがとう。」

メンバーにも理由は伝わってないん？

「なんで…わざわざ直接教えてくれたん？たぶん、ファンクラブ用の動画もあるんやろ？」

正門「…あるよ。でも、これはここにおるみんなの意見。マネさんも含めて賛成してくれたから。」

小島「Aにだけは。事前に直接伝えたいし、伝えとくべきなんかなって。」

「っ、ありがとう。」

アカンやろ。今泣いてええのは私ちゃうやん。

そう思って、止まらへん涙を拭くけど溢れてくる。

だんだん他の人の泣く声も聞こえてきて、周りを見たらせーちゃん、よしくん、こじけんが泣いとった。

そりゃ辛いよ。私なんかからは想像できひんくらい。

やって、関ジュのあの環境を同じように見てきて、グループ結成してからずっと一緒にやってきた大切なメンバーやもん。

それでもAぇ！groupを守るって決断をしてくれた。

そのことに感謝したくて泣きながら「ホンマにありがとう。」って言ったら、みんな「なんで？」って顔。