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誠也side ページ17
誠也side
淡々と、物語を聞かせるように話すA。
A「パニックなってオカンのとこ行ったら、「たぶん疲れちゃったんよ。明日病院行こな？」って優しく言われて病院行って。」
A「うたちゃん先生…耳鼻咽頭科の白岩
A「うたちゃん先生に検査してもらって、その間にふみちゃん先生のとこにも行ってん。」
A「ふみちゃん先生は白岩
精神科…やっぱり俺がつけた心の傷よな。
A「当時はカウンセリングルームの意味も分からへんし、お話ししよ〜！って言われて話しとっただけやから精神科なんか知らんくて。」
A「そっから２人と仲良くなって、スマホ買ってもらったタイミングで連絡先も交換してんけど結構前に引き継ぎ上手くできひんくて連絡先消えてから会ってないねん。」
A「楽器とか耳におっきい負担がかかるものは禁止やったから我慢しとったけどあんまり耳が良くならへんから引っ越したんよ。」
A「話すことと言えばこのくらいやな。」
…思っとったより壮絶なAの話。
いくら周りから「末澤は悪ない」って言われたとしても「元を辿れば俺の選択から始まった。」ってことは事実で。
俺なんかが泣いたらアカンのは分かってんねんけど。
「ｯ…。」
A「…え？せーちゃん、ちょっと、なんで泣くん？」
ごめんな。A。
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年10月9日 21時
