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誠也side ページ14
誠也side
「Aが悲しむよなとかいろいろ考えたけど俺も子どもやったし、無事に帰ってくることが１番やと思ってん。」
「いや、それも大事やねんけどな。それと、もしAが傷付けられて帰ってきたら一生自分のこと責めると思って。」
A「……。」
「それで、どうしても背中押してほしかったからリチャに連絡した。」
A「なんでリーくんなん？」
「リチャは昔っから俺のやりたいことを否定せんと応援してくれとったたから。やから、リチャはこの話で何も悪くない。」
A「……。」
「ほんで、分かっとると思うけど俺は最初の選択肢を選んだ。条件付きでな？」
A「条件？」
「おん。Aの誕生日祝うまで待ってくれって。」
「許可降りたから、Aの誕生日パーティーの後リチャんとこに行った。」
「…ごめんな。泣かせて。」
「気付いとったよな。賢くて人の仕草とかに人一倍敏感なAなら。」
「あの日の俺、様子おかしすぎたよな。歌っとる途中で泣いたり強引にAの作った歌聞きたいって言ったり。」
A「せやったな。」
「Aと会える最後の日やと思っとったから。」
「リチャの家でいっぱい話して、腹くくって薬飲んだら次の日からA関連の記憶がなかった。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年10月9日 21時
