見つけてほしかった５【Seiya. S】 (ページ48)

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誠也side ページ48

誠也side

あけおめコンも終わってAぇ！groupとしての活動が軌道に乗り忙しくさせてもらっとった。

Aとの連絡はとれへんままやけど、あのときのファンレターの「ずっと見てるで！」の言葉、PRIDEだけを信じて頑張っとる。

４人には、ファンレター事件(年下組がそう呼ぶようになったらしい)からAについて聞いてこーへんから言えてへんけど頼り、頼られのええ関係性が築けた。

サマパラの仕事が比較的朝早くからある予定の日。

昔住んどった住宅地が火事になって、よくしてもらっとったおじちゃんとおばちゃんが亡くなったっていう連絡が入った。

サマパラに向けての準備が大詰めで、大事な仕事に穴は開けられへんから無理言って朝早くに伺うことにしたんよ。

俺以外に誰もおらんくて、お線香をあげた後ちょっとだけお手洗いに行っとってん。

お手洗いから戻って、仕事に行こうとしたとき。

後ろから小さくて、でも思い出して７年間ずっと探し求めとった人の声が聞こえた。

「せーちゃん？」

その声が耳に届いた瞬間、弾かれたように声のした方を見た。

そこには、記憶の中よりも大きくなって制服を着た

Aの姿があった。