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ビキビキと青筋を立てて鋭い眼光を放つこの人は本気でイライラしているのが伝わってくる。
宇髄さんへと向かい合った背後から感じるその禍々しい空気にゾクゾクと背筋が震えるようだ。
瞼を閉じたまま微動だにしないその人はもう任せるという事だろう。こうして近くでしっかりと見るのは初めてだけど…やたらイケメ、あ、やばい殺気を感じた。
「…あの、なんか申し訳ないです。宇髄さん、失礼します……」
『ああ、好きにしてくれ。Aはド派手にいい女だからな、俺にとっちゃご褒美みた』
『その減らず口、二度と開けねぇようにするぞォ。宇髄…。』
怖い、怖すぎる。
早く済ませてこの針の筵から解放されよう。する、とパーカー越しでも分かるほどガッシリと逞しい肩に手を置けばじんわりと伝わる体温に思わず顔が火照る。
(…ダメダメ！！違う！私は今アメリカ人！！アメリカ人は友達でもする！変な意味はない！よし…！！)
ぎゅ、と目蓋を硬く閉じるとその白い頬にちゅ、と触れるだけのキスをした。
実弥さんとは違う肌の感覚、少し冷たい体温が唇越しに伝わってくる。なんか変な感じだな、酔っ払ってマイちゃんにするのと同じような感覚。ふわりと体を離すとその人の閉じられていた瞳は驚いたように見開かれて私の姿を捕らえている。
「………え？」
『…いや、……てっきりデコとかに来るもんだと思ってたからよ…。』
うわ！それもそうだ、オデコの方が良かったな。だから額当て取ってたのか…なんだか申し訳ない。
珍しく少しだけ照れている様子のモテ男はすぐにくるりと体勢を変えてジョッキに口を付けている。あれ？そういえば実弥さんは…
「…っ！わ！！いだだだ…！！むぐ！」
『……冨岡ァ、この除菌ウェッティもっと出せ。』
「んん〜〜…！！ちょっと！唇の皮剥け」
『あ゛…？煮沸消毒したい所を我慢してやってんだぞォ、これぐらいで済むなら寧ろ感謝しやがれ…。』
ああ、少女漫画のように突然唇を奪われて消毒だ！みたいな展開はないのね。
実弥さんにされるがまま…頭をガッチリとホールドされた私は除菌ウェッティ2パック分を使って丁寧に口元を消毒されたのだった。
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月(プロフ) - Ariさん» 承知です〜〜！パート2本日立てられましたので…順次取り掛かりますね…！！楽しみだ〜！！玄弥くん個人的にめっちゃ好きです…！ (2020年5月5日 17時) (
レス) id: 899799b6f0 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - kazukiさん» パート2本日なんとか立てれました〜！！そちらでのお答えになるかと思いますがめっちゃ面白そうすぎる！！書くのが楽しみです…！ (2020年5月5日 17時) (レス) id: 899799b6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ari(プロフ) - いつもありがとうございます！キュンキュンしました！！さねみんに心配されてみたいです！次は玄弥くんに、照れながら姉ちゃん呼びされる話読みたいです！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 106cb627d8 (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！デート良きです…！大変なところもあるかと思いますが、頑張ってくださいね！ほんとに、応援してます！ (2020年5月2日 19時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます！ 実弥さんが女子高生から迫られる？？（鞄に手紙が入ってるとか、思わせぶりなメールが届くとか・・・）で、夢主さんが信じてるんだけど、モヤモヤしちゃう話が読みたいです！ よろしくお願いします！！ (2020年5月2日 18時) (レス) id: af9d4574ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月 | 作成日時：2020年4月25日 11時
