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「……おはようございます。」
『おはよう、…ってもう昼だけどなァ。』
再び目覚めると、不死川さんは先にシャワーを浴びていたようで濡れた髪にタオルを巻いた部屋着姿で机に向かいパソコンをカタカタと叩いていた。
私に気付くとふわりと優しく微笑んでAもシャワー浴びて来い、と彼の私物であろう部屋着を渡してくれる。
「…つかぬ事をお聞きしますが私の服は…。」
『ああ、やっぱ覚えてねぇのか。濡れたから洗っといたぞ、パンツはもう乾いてんじゃ』
「うえ?!!濡れた…ぬ、へ?!!」
『はは!!変な意味じゃねぇよ。酔っ払って側溝に落ちたの凄かったぜ。すっぽりな、ははは!!』
どうりで腕が擦り剥いてる訳ね。
めっちゃ笑ってるし…ていうかその笑顔ずるいわ。ギャップで普通にキュンとした。兎にも角にもシャワーを浴びよう、と裸で行くのも忍びなくてもぞもぞとしているとついでに洗濯機入れといてくれと頭にかけていたバスタオルを渡された。
『…階段降りたら奥行って右。』
「はい、…お風呂お借りします。」
隠し切れているか微妙ではあるがバスタオルを体に巻いてコソコソと指定された場所まで向かう。
不死川さんは実家暮らしだったんだ。昨日の夜とかあんな時間に…ご家族に迷惑をかけていないだろうかと一抹の不安がよぎるけれどどうやら今は誰も居ないらしい。
(あ、パンツ乾いてる…これ不死川さんが干したんだよね?もうヤバいヤツじゃん私…。)
乾燥機で干されている私の下着たちはこんな事になるとは思わず上下バラバラだし、そもそもこれユ○クロの実用性重視の真っ黒な色気のないやつ。
色々と昨日の朝の時点からやり直したいなんて思っても時間は巻き戻せるはずもなくため息を一つ落として浴室の扉を開けた。
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桃 - もしかして禰豆子ちゃん...? (2021年3月31日 14時) (レス) id: 087676fea2 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - まっちゃさん» はじめまして!わ〜嬉しい!!実弥さん推せますよねぇ…!続編も頑張りますのでぜひぜひ…! (2020年4月17日 15時) (レス) id: 734f5f4144 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - はじめましてとてもとても面白かったです!!私最近実弥推しになってきたんですよww続き待ってます〜!! (2020年4月17日 10時) (レス) id: 89b3e401ff (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - Øさん» 初めまして!きゅんきゅんをお届けできてよかったです!!何度もとか嬉しすぎて!!ありがとうございます!続編も更新頑張ります〜!! (2020年4月16日 7時) (レス) id: fd204211f3 (このIDを非表示/違反報告)
Ø(プロフ) - 初めまして!とてもきゅんきゅんしながら何度も読み返してます!!!これからも無理しない程度で更新頑張ってください!応援してます!! (2020年4月14日 21時) (レス) id: 712c3e0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月 | 作成日時:2020年4月12日 23時