別の人の彼女になったよ【不死川実弥】

とある日のラーメン屋 ページ39

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『はぁ？それでお前元カレのとこ行かせたのかよ？』


「……別に止める必要ねぇだろ。」


『じゃあなんでそんな変な顔してんだっての！…あれか？まだあん時のこと気にしてんのか？』


「…煩ェ、」






気にしてない、と言えば嘘になる。

Aの前ではどうしてもカッコつけてしまうし、自分のガキな部分は絶対見せたくない。のに、今回ばかりは少し感情的になってしまったような気がする。






『はぁ〜？全く、本気なら本気な程自分がガキ臭くなるのも当たり前だろうが！通夜かよ！そのツラ！』


「……Aは綺麗だろォ。」


『何その突然の惚気。まぁ聞くけどよ、』


「歳の割に大人びてるし、今までガキみたいな男としか付き合ってねぇ。だから」


『子供っぽいと振られるってか…？』






ずき、と古傷が傷んだ。

宇髄の方を睨み付ければ本人はどこ吹く風でスマホを弄って何やら悪巧みでも思いついたように笑っている。






『この後、お前予定は…？』


「あー、玄弥とバッティングセンター。Aはあの友達と飲み会だろ、家でゴロゴロしてたら誘われたわァ。優しいよな、」


『ふーん、相変わらずブラコンだな！俺この後派手派手な女と飲み会だから、じゃあな！！』






釣りはとっとけ、と札を渡されたがこれじゃ足りねぇだろと去っていく大男にイラッとした。







ーーピロン！






A無事終わりました!

Aマイちゃんめっちゃキレてます





その通知に、先程までの気持ちが嘘かのように口元が緩む。

明日こそは会えるだろうか、なんて少し楽しみにしてしまう自分は相当にガキ臭い。


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