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 二日前に靖友くんがあちこちにつけたシルシも、中々薄くならない。
 そんな服選びに困る真夏日の午前。靖友くんとアイスを食べながらゲーセンに向かった。
 クマがくる、ついでに頼んだやつを、と神風さんに呼ばれたからだ。

 ゲーセンの中の休憩スペースが待ち合わせ場所。
 10分前に到着すると、神風さんではなく闘犬が座って携帯をいじっていた。
 ボタンをカチカチしないで、ほぼ指で撫でればいいだけのやつだ。

「あれ、今日ってマチミヤもいんのォ?」

「ん? おぉ。昨日練習のあと、暇じゃ暇じゃと呟いておったら『お前もこいよ』と誘われてのう。――なんじゃ子犬、このクソ暑い中で随分と暑そうな格好じゃの」

「仕方ないの」

「せめてこのストールぐらい――あぁ。アラキタァ……前にワシ、忠告せんかったか?」

「反省はしてるヨ」

 するりと奪われたストールを回収して巻き直す。
 くっきりと残ったそれを見て察したのか、闘犬は呆れたように靖友くんを見ていた。

 よくペットに服を着せているのを見るけれど、まさにそんな感じだ。似合う似合わないじゃなく、凄く暑そう。
 闘犬はそういった感想を述べて、座り直した。

 どうにも私は、未だに靖友くんにリードを持たれた子犬のままらしい。
 なんかもう、それでいいとさえ思う。

 最新の携帯はどうなのかと二人で闘犬に使用感を尋ね、軽く遊ばせてもらった。
 待ち合わせの5分前、神風さんが現れる。

「おわ、ゴメンお待たせ!!」

「大丈夫です、まだ時間前ですよー」

「意外とみんな時間キッチリしてるんだネ」

「コンマ1秒以下の世界におるからじゃないかのう」

 階を移動してギャアギャアと周りと同じように声をあげる。
 店員さんも夏休みだしと割り切っているのかお咎めもなく、賑やかに楽しんだ。

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設定タグ:弱虫ペダル , 荒北靖友 , 洋南   
作品ジャンル:恋愛
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コスミ@終わらない夏(プロフ) - あいるさん» 我が家の荒北靖友は、いつでもコスミの想像に影響されております。原作の荒北靖友がかっこいいからこそあれに届くようなかっこよさ、書きたいですねぇ。 (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
コスミ@終わらない夏(プロフ) - *・*:.怜亜奈?"*さん» ありがとうございます。無事、原稿修羅場も終わり戻って参りました。ご期待に添えるかは分かりませんが、Part7お待たせしました! (2014年12月28日 20時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
あいる - いつも楽しく読んでます! コスミさんの書く荒北さんがすごくかっこいいです! 更新頑張ってください。 (2014年12月27日 21時) (レス) id: 9aebef419c (このIDを非表示/違反報告)
*・*:.怜亜奈?"*(プロフ) - part6お疲れ様でした。毎回楽しく購読させていただいている者です!ゆっくりとお休みになられて下さい…。次の更新も楽しみにしています! (2014年12月22日 19時) (レス) id: 6089e35ed0 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ@終わらない夏(プロフ) - 湖々さん» 狼、水着の三日月に誘惑されるの巻。ここから我が家の荒北靖友がどこまでダメになってしまうかはまだ分からないのですが、期待せずお待ちください笑 (2014年12月19日 17時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コスミ | 作成日時:2014年12月10日 16時

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