優しい彼氏との別れ方【三ツ谷隆】

おねがい34 ページ34

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「風呂、ありがとうございました」

「はーい、服は大丈夫そう？」

「はい」

『おーしわたしも行ってくる！』





Aはすぐに風呂場に向かった。

え、オレはどうすれば。





「タカシ君座りな？今お茶持ってくるね」

「あ、ありがとうございます」





Aのお袋さんが麦茶を注いでくれた。





「ねぇ、Aとは仲直りしたの？」

「………え、仲直り？」

「ケンカしてたんだよね？」





あー…アレはケンカに入るのかな。





「そうですね、まぁそんな大喧嘩じゃなかったけど…ちょっと色々ありました」





お袋さんはホッと息をつく。





「よかったぁ…ケンカしたまま離ればなれになったら、あの子もきっと未練が残るだろうし」

「はは…(笑)確かにケンカしたまま………え、離ればなれ？」





オレの反応に、驚いた顔をする。












.













「………もしかして、Aから何も聞いてない？」

「聞いてない…です、そんなこと」

「あの子…＿＿、………」





ブツブツと何かを呟くと、立ち上がってリビングを出た。





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