おねがい39 ページ39
▽
『わ、わたしも、その…今さっき自分の気持ちが分かったんだどさ』
「ん?なんだ?」
『……怖かったの』
「え、なにが」
『キミが他の子好きになるかもしれないから、キミのことを考えて別れた方がイイと思った』
「…ん」
『でも、そうじゃなくて…自分がそれを知りたくないと思ってただけで、もしキミが他の子を好きになるなら、わたしに全く関係のないところでならイイなと思って、その…なんて言うか…』
ダメだ。
なんでこんなに、持ち合わせている言葉が足りないんだ。
自分の考えてることが、隆に少しも伝えられない…。
「Aは、オレが他のヤツを好きになるかもしれないのが嫌だったから、それならいっそ別れた方が向こうに行っても気が楽だと思ったんだな?」
『うん、ソレ。さすが隆、頭イイ』
「おだてても何も出ねぇぞ」
『いだっ!!』
ギュウウゥッと鼻をつままれ、顔が歪む。
ガチャッ
え、ママ?戻ってきたん??
「ただいま………お、三ツ谷君。来てたんだね」
「あ、こ、こんにちは。お邪魔してます…」
おぅふ……ダディかよ!!!
「……え、なに?パパなんかタイミング悪かった?」
隆の手を鼻から離し、『ママも上にいるから、もうちょっと二人にして』と言う。
「あ、そう………うん、分かった、上ね。ハイ…」
とぼとぼ階段を上がる足音が聞こえ、小さくなっていった。
『……今更だけど座る?』
「おぉ、サンキュ」
△
1304人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月猫*+☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!なんか、外国にいる話とかも見てみたいですけど…()更新お疲れ様でした!素敵な作品、ありがとうございました! (2021年12月3日 16時) (レス) @page50 id: e0c3854e29 (このIDを非表示/違反報告)
喰(プロフ) - ありんさん» ありがとうございます! (2021年10月30日 18時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
ありん(プロフ) - ものすごく面白かったです!!! (2021年10月30日 15時) (レス) @page50 id: a28270a4db (このIDを非表示/違反報告)
喰(プロフ) - ココ子さん» ありがとうございます!がんばりますっ (2021年10月25日 21時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
ココ子 - なんすかこの素晴らしい作品は!!!!!!!!これからも更新楽しみにしてます!!!!!!!! (2021年10月24日 16時) (レス) @page25 id: dc57592ff5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歓楽街 | 作成日時:2021年10月18日 23時