……。【弐】

幸先不安 ページ6

▷◁





「こ、怖かったんだね」





タケミチがそう言うので、私は取れんばかりに首を縦に振る。





『私、もうやっていけない』

「そんな…早いって挫折するの……」

『………私、もうやっていけない』

「うん、ちゃんと聞いてたよ…？」



『せめて…せめてヒナタちゃんとか、マイキー君の妹さんとか…女の子でイイじゃん、、』

「男性にも慣れなきゃ！頑張れA！応援するからさ！」

『元はと言えば、オマエがマイキー君に私を会わせたのが悪いんじゃぁああ！！』

「ゴメンなさい！！もうそれで責めるのヤメテ！！」





♪





な、なんだよタケミチにキレてる時に。





“ケンチンにAの連絡先教えてもイイ？”





マイキー君かよ！！！

いや、私が連絡先持ってるの、家族か里香かマイキー君くらいだからな…

しかも、里香はメールめんどくせぇっつってほぼ必ず電話だからな…一番がメール届く可能性あるの、実はマイキー君なんだよな。





“大丈夫です”





『………幸先不安よ私は』

「大丈夫だよ…オレもいるし！」

『頼りないワ！！！』





持っていたバナナの皮をタケミチにぶん投げた。





「痛っ！！？」





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