……。【弐】

再来店 ページ14

▷A◁





『はぁ…はぁ…はぁ…』





あ、あ、焦ったァ…！！！

ものごっつい焦った！！！

まさかハヤシダ君の愛犬だとは、

まさか知ってる人の愛犬だとは思わなんだよ！！！？





めちゃくちゃ可愛いワンちゃん飼ってるのが、めちゃくちゃ怖い人だなんて思わ…！！

いや、意外とそういうこともあるか。





それにしても……

あのワンちゃん、名前ポチって言うのか。

ぽ、ポチ…あのワンちゃんが、ポチ……？

なんか、ジュリエットとかフランシスとかそういう名前っぽいのに………ポチ…？？



独特だな、センス。





「おかえりA……って、アレ？どうしたの？」

『………へ、？』

「牛乳とお醤油は？？」

『………………あっ！！！』





完全に忘れてた……。



ハヤシダ君たちに遭遇したことで、おつかいのことが頭からスーーンッ！！って吹き飛ばされてた。





『いや、あ、あのね…？』





叔母さんに事情を話すと笑って許してくれたけど、申し訳ないのでもう一度行くことにした。

…さすがにもういないよね？

たまにそのままコンビニの前でたむろする中坊いるんだよなぁ…。

ハヤシダ君たち、帰ってくれてますように。













.













.














よぉし…いないな。



うんうん、これで安心して買い物が出来る。





「あ、こんにちは〜いらっしゃい！」

『あっ、あ…こ、ちわ……』





おばちゃんいた！良かったぁ。

急いで牛乳と醤油を手に取り、レジに持っていく。





「今日はおつかい？」

『は、はい…っ』

「そうなのね〜」





♪〜



自動ドアが開き、入店チャイムが鳴った。















「はい、レシートのお返しです〜。またね！」

『あ、あ、あり…っ…ざ、す………』

「あ」





ン？





『！！！』





い、い、いいい、イザナさん！！？！？





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