エピローグ ページ34
「────伊沢さん!!山本さん!!おめでとうー!!!」
俺と山本が一緒に出勤すると、須貝さん、河村さん、ふくらさん、こうちゃん、山上、乾、林が拍手で出迎えた。
「え、えっと……え、なんでみんな知って……」
「昨日伊沢から電話で聞いたよ。」
「それを、ふくらさんから聞いた。」
状況を飲み込めていない山本に、ふくらさんとこうちゃんが説明する。
「山本さんもずっと伊沢さんのこと好きだったんだってね!」
「伊沢さんのはみんな気づいてたけど、山本さんのは気づかなかったなー。」
「え?伊沢さん山本さんのこと好きだったの?」
山上と乾と林がなんか言ってる。
「……山本、とにかく、これだけ言わせて。」
河村さんが山本の肩を掴んで、一言。
「……今までよく耐えたね、これから幸せになれよ。」
そう言って、山本を抱きしめた。
その上から、ふくらさんも河村さんごと山本を抱きしめる。
「山本、ずっと近くにいたのに助けられなくてごめん」
ふくらさんは、山本の体の痣を見た時からずっと責任を感じていたのだろう。
「河村さん…ふくらさん…」
山本の頬を涙が伝う。
解放された山本は、みんなの方へ向き直り、
「みなさん…ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。僕、山本祥彰は、伊沢拓司と幸せになります!!」
俺たちが見てきた中での1番の笑顔で、そう宣言した。
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榎宮(kamiya)(プロフ) - taiyakiさん» ありがとうございます!!長くなると思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*´∀`*) (2021年2月28日 17時) (レス) id: fde5522bfa (このIDを非表示/違反報告)
taiyaki(プロフ) - izym好きなので、長編小説とても嬉しいです〜!!次回の更新もし楽しみにております (2021年2月28日 17時) (レス) id: 12caf42540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:榎宮(Kamiya) | 作成日時:2021年2月28日 15時