常磐の若魔【魔入りました！入間くん】

36.Finalアンサー ページ38

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「なななななんですか！？」

「この苗木のこと？それはねぇ＿＿」

「違う違うそうじゃなくて……いや!それもだけど…！！」

「落ち着いてA」

「貴方のせいですよ！」

思わずその場から勢いよく後ずさる。気配を消し背後に立っていたのはスージー先生だった。先生の手元を見ると私が咲かせた苗木を手にしている。あの状況でよく生きてたな苗木(そいつ)。

「後ろから急に話しかけるのやめて下さい」

「あら、ごめんなさいねぇ？ふいっ」

と言いつつも全然反省の気配を感じられない。この悪魔(ヒト)、絶対またやるつもりだ。顔に面白いと書いてある。

まあいい、実を言うと今はその苗木の方が気になる。

「それは一体何なんですか？てっきりあの時に潰れたかと思ってましたけど」

実はさっき「荷物を取りに行く」とは言ったものの、それのことがかなり気になり低い可能性をかけて探そうと思っていたのだ。まあ、結果的にスージー先生の手に渡っていたのだが。

「あの時魔術で守ったの。ああ、この子だけじゃないわよ？ちゃんと他の子も無事だからね」

「そうでしたか」

「…苗木(この子)のことだったわね。

ふふっ、この苗木はねぇ＿＿」

妙に焦らされ生唾を飲み込んだ。そんなにヤバいものなのか、苗木(それ)は…
先生が口を開き言い渡された答えは＿＿

「実際に育ててみましょうか！」

「答えんのんかいっ！」

それに今なんて言った？育てるて言ったか？答えは教えてくれない感じですか？

「答えは…というか、それ以上育つんですか？確かに苗木ですけど」

「育つわよ。今よりずっと大きく育つし、ちゃんと綺麗なお花が咲くの。Aの呪文でその姿にならなかったのは苗に注がれた魔力量が不足していたからよ」

「……」

流石は“植物の母”。普通苗木だけでなんの植物か見分けられるか？欠点まで見出してるこの先生はほんとに凄いと思う。しかし＿＿

「あなた、悪魔学校(バビルス)生徒の中では魔術の扱いを評価されてるみたいだけれど＿＿

実際はそこまで上手じゃないものね！」

「知ってるよ！そのくらい！」



思わず敬語が外れた私は悪くないはずだ。そうくると思ったが、何も言い返せない｡

私は魔術の扱いが言うほど上手ではないことは事実だから。その自覚はしているが他悪魔に言われると腹立つんだ。

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