31.拒絶 ページ33
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入室してきたのは生徒会長“アザゼル・アメリ”
「お疲れ様です!会長!!」
私を問い詰めていた二人がザッと会長の方を向き敬礼した。
「業務ご苦労。直ちに彼女への尋問を取りやめろ」
「なっ何故ですか!?
彼女は入学して1ヶ月も経たぬうちに数々の愚行をバビルスで__」
「口を慎めジョニー。これらの案件に関して彼女は被害者だ」
それを聞いたザガンさんがまさかと言わんばかりにグルンと頭を私に向け凝視された。
「彼女が被害者…?では新聞の件はどう説明するのですか?」
「…新聞?」
「あれは全て情報の欠如による齟齬だ。サブノックが全て語ってくれた」
目を丸くした。新聞じゃ私がサブノックに鎌を掛けたことになっているのか。
通りで決闘後、彼がイラついていたわけだ。
明示し終えた彼女は私の方へ歩み寄り手の縄を解いてくれた。
「お前には悪い事をした。うちの者がすまなかったな、タツバ」
「いえ、お気になさらず。アメリさんこそ業務お疲れ様です」
言葉を交わすと二人が同時に“えっ!!”と声を上げた。
「会長、彼女と知り合いなのですか!?」
「あぁ、少し前に色々あってな」
「あのさ、ザラキエルって聞いて何か引っかかってたんだけど」
言いづらそうにするキマリスさん。
「…何ですか?」
「もしかしてタツバさん“ルイン先生”の血縁だったりする?」
…厄日だな
「……ええと、タツバさん?」
ここに来て一番聞かれたくない事を聞かれた。
どうして今それを…いや。彼は何も悪くない。何も知らない。落ち着け、大丈夫。
「はい。“ザラキエル・ルイン”は私の父です」
「なっ本当か!?ルイン先生と!?」
「やっぱりか!雰囲気が全然違うから気づかなかったけど、名前見たらもしかしたらって思って!
あの先生あんまりファミリーネーム語らなかったからすぐ思い出せなかったけどね」
「そうですか…」
二人の食いつきようがすごい。あの人のことをかなり慕っていた証拠だ。
「先生元気にしてる?急に学校辞めてびっくりしたんだ」
「……」
─悪魔とは本来、他人に対する興味が薄く無関心な生き物だ。
「はい」
─だからこれは
「元気にしてます」
─私はこれを
「ほんと!よかった!」
とても恐ろしく感じてしまう
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qcn3BbinP64p217(プロフ) - はわわ!コメントとリクエストありがとうございますぅ〜!!私も楽しんで頂き光栄です!ロビン先生いいですよね〜すごく。私も好きです。恋愛、頑張って挑戦してみますね!遠い道のりにはなると思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2022年11月15日 19時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは!! 面白すぎる、、またロビン先生との絡みも見てみたいです!!(できれば恋愛で)すいません、、、後シュチュエーションとかは作者さんのお任せで、、 (2022年11月15日 17時) (レス) @page47 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
qcn3BbinP64p217(プロフ) - 猫さくらもちさん» コンメト、及びリクエストありがとうございます!男子組ですね?了解しました。どの部分で登場させようか悩んでいたので嬉しいです!初心者ではございますが、引き続きご声援の方よろしくお願いします。 (2022年7月21日 8時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - リクエストです!ジャズくんやリードくん、カムイくんなどの男子組と絡ませて欲しいです!これからも更新頑張ってください、応援してます! (2022年7月21日 7時) (レス) @page43 id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶漬けモドキ | 作成日時:2022年5月24日 23時