15.出会いの予感 ページ17
イルマside
僕も2人と一緒がいいな。
「フンッ!私と入間様が別クラスなど有り得んがな!」
「私も!私も!」
「早く入間様と共に授業を受けたいです!」
「きっと楽しいよ!入間ち!」
__あぁ、
でも…確かに
「うん!」
この2人と一緒なら、この先の学校生活も楽しく過ごせるかもしれない。だから、やっぱり__
「ふ、ふたりは…僕の…お、ッお友達でいいんだよね…!?」
意を決して聞いた…がしかし返事が返ってこない。不安になり2人の方をちらりと見るとキョトンとした顔で僕のことを見ていた。
「あれッ?」
ち、違った…!?
「あの、入間様。その…
「えっ…し、知らないの?」
「はっ恥ずかしながら」
そもそも魔界には友達って概念はなかったのか。クララなんておもち?なんて言ってるし。1人で納得していると二人が詰め寄ってきた。
「入間様ッ!“オトモダチ”とは…!?」
聞かれ慣れない質問に少し戸惑う。
「えーと…とっ、友達っていうのは一緒に遊んだりご飯食べたりする大切な相手…かな?だから二人は僕の友達1号2号…ってことで!」
説明すると2人共少し嬉しそうだった。
「はいっ!私1号!」
「なっ、貴様でしゃばるな!私が1号に決まっているだろう!!」
「じゃあスペシャルグレート号!」
「勝手に作るな!」
「えーと、両方1号!ね!あと売店にお金払いに行こう?」
まだ言い合っている二人になんだか嬉しくなる。売店の方に向かおう立ち上がると風がふわりと吹いた。
何気なしに風向に顔を向けると少し遠く離れた小さな丘があった。そこに生えている木の下に誰かがいる。気になってじっとそこをよく見た。
「あ…あの時の子だ」
入学式の時見た綺麗な子。
使い魔召喚の時に僕らの前に並んでいた子。
あの時も思ったけど周りの悪魔たちとは随分雰囲気が違う…気がする。上手く言えないけど、不思議な感じがする。
「入間ち!売店行くんでしょ!」
いつの間にか二人は言い合いをやめて僕の方を見ていた。
「うん!今行く!!」
いつか一緒にお話しできるかな。
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qcn3BbinP64p217(プロフ) - はわわ!コメントとリクエストありがとうございますぅ〜!!私も楽しんで頂き光栄です!ロビン先生いいですよね〜すごく。私も好きです。恋愛、頑張って挑戦してみますね!遠い道のりにはなると思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2022年11月15日 19時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは!! 面白すぎる、、またロビン先生との絡みも見てみたいです!!(できれば恋愛で)すいません、、、後シュチュエーションとかは作者さんのお任せで、、 (2022年11月15日 17時) (レス) @page47 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
qcn3BbinP64p217(プロフ) - 猫さくらもちさん» コンメト、及びリクエストありがとうございます!男子組ですね?了解しました。どの部分で登場させようか悩んでいたので嬉しいです!初心者ではございますが、引き続きご声援の方よろしくお願いします。 (2022年7月21日 8時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - リクエストです!ジャズくんやリードくん、カムイくんなどの男子組と絡ませて欲しいです!これからも更新頑張ってください、応援してます! (2022年7月21日 7時) (レス) @page43 id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶漬けモドキ | 作成日時:2022年5月24日 23時