第十八章【碧空の予感】 ページ38
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碧空
青く澄んだ空。
*〜♥*°♡°*♥〜*
トゥルースの城内、魔道書や歴史に関する本などが揃う大図書館の中。館内のカーテンは全て締め切り太陽の光を差し込まないように遮断されていた。せめてもの頼りになるのは薄暗く点々と灯るランプの光だけ
その端のテーブル、誰かの姿を現すように書物のページを捲る音が一つ響いていた
「…随分、この国の歴史も変わり果てたもんだね。俺も色んな場所を巡りながら生きてきてはいるけどまさかこんなにも時代が移ってるとは気づかなかった」
暗がりの中から男の様な低音の人物の声が人気のない場所で聞こえてきた。けれどもその声はため息交じりで文化に関連した記事の内容に少々呆れたかのような反応だ
「おやおや、やはりここにおられましたか」
本棚の後ろから聞こえてきたのは老いぼれたような渋みの聞いた声。正装を着用し片眼鏡をかけ、白髪の薄い髪。表情を一つも変えず手元に一つの資料が抱えられている
しかし姿を暗がりの中に隠す人物はそれに全く目を向けることもなくクライドスコープの成り立ちに関する本をペラペラと捲るばかりだった
「…どうしたの大臣。一応今日の仕事は全部片付けといた筈だけど？」
「こちらの文書をご覧ください」
トゥルース街の大臣は机の上にある人物写真が記載された資料を一枚隣に広げた。そこには一文『殺害未遂の疑い』という文章に目を向けた
「こちらの方、実は城の方で出入りする姿をあちこちで見かけるのですが現在そちらの足取りを確認出来ず見つけ次第捕らえたいのですがご協力をお願いできませんか？」
「分かった。とりあえずそれ置いといて」
一日で読めないような分厚い書物を閉じて人差し指を優しく置くと命を吹き込まれたかのように軽々と浮遊をし元の場所へと戻って行った
そしてその人物はもう一度大臣がいる同じ場所に目を向けると自分の用事が済んだのかさっさと姿を消してその場から居なくなっていた
「＿＿さてと、今回の件はluzに報告したら下手に手を打たれそうだし何も言わないようにしとこーっと」
手に持たれたランタンの明かりがその姿を静かに照らし始めた。コットンキャンディのようなチェリーブロッサムのミディアムヘアを揺らしロウソクの前にピンクローズに似たマゼンタの瞳に幼さを残した女の顔を映した
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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます！何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (
レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然！バイト〜〜〜頑張れ！！！！！（元気玉）いつでも待ってるよ（イケウ``ォ） (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ！ありがとねー！！今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて！ (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり！！！！作品面白いね。読んでて楽しいよ！！更新頑張って！ (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜紅茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2019年6月28日 15時
