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「今までたくさん笑って感情を出せてきたのに代表貴族だから責任を持たなきゃって思った」
「…はい」
「その為には意思が邪魔なものになるからそれを押し込めて別の人格を造りあげてた。それが楽な道だって思ったから」
洪水のように次々と溢れ出てくる本音、彼は私を正面から引き寄せて自分の腕の中に収めた。その時にペパーミントの爽やかな香りが鼻の中を通り抜けていく
震えた肩を落ち着かせるために私は彼の背中に手を回すと天宮様は力を強めて離さんとばかりにしてきた
「いつしか別の人格が本当の“僕”だって思い込んで俺を出すことは無くなっていった。自分から望んだことだったから」
弱々しくか細くなっていく声。これが本当の天宮様なんだろうな。
「それが当たり前になって、自分を出すのが怖くて…鍵をかけた」
施錠をした、そう語る彼には幼少期の自分と重なるところがある気がして少しでもそのつらさが分かる気がした
周りの目が怖くて自分が我慢すればそんなことだって簡単に気にしなくなるだろうと慣れようとしていたあの頃に。
「もうどれが正解かも分かんないや…」
☽.*·̩͙☽.*·̩͙☽.*·̩͙
僕は無関心だけども俺はAを好いている。
僕は笑ってるけど俺は下を俯いて孤独のまま。
助けて欲しい、なんて求めることも出来なくて甘え方だって忘れてしまった。小さな体に縋って求めているのが何だか情けなくて惨めだとしか思えない
友達といる時だって楽しかったのには変わりない。それでも気を使うことが多くなっちゃって俺はいつの間にか引っ込んでた
けれど彼女だけは…Aの前では俺を自然と出せることが多かった
秀麗なメイドなんて聞いていた時期もあったけど一緒にいて彼女の印象が大幅に変わってただの秀麗さがあるだけじゃないことが分かった。人一倍物事を的確に捉えて客観的に見てくれて、だけど心は弱くて脆くて触れたら壊れてしまいそうなくらい
そんな彼女に惹かれるものがあった。そんなAだからこそ初めて異性に対して好意を持った
「こんな最低な貴族で…ごめん」
だから素直じゃない俺をひとりにしないで
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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます！何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (
レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然！バイト〜〜〜頑張れ！！！！！（元気玉）いつでも待ってるよ（イケウ``ォ） (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ！ありがとねー！！今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて！ (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり！！！！作品面白いね。読んでて楽しいよ！！更新頑張って！ (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜紅茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2019年6月28日 15時
