検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:86,075 hit

第四章【怯懦のオシロイバナ】 ページ22




怯懦

臆病で気の弱いこと。



♡:::::*::::♡::::*:::::♡



…何だか城の中がやけに騒がしい。まーしぃがまた女でも連れてきたんか?

そんなん何が楽しいのか分からへんけど自分の仕事の邪魔だけはしないでほしい。おもっくそ迷惑だから。

早く帰りたいけど、クソつまんないパーティがあと2回ほど開かれるらしい。…不参加にしてくれへんかな。


そんなことを思っていた途端、部屋のドアから二回ノックが聞こえてきてそのまま扉を開けてきた。書類から目を離し後ろを振り返ると緑の貴族服が見えた。



「うらさんどうしたんや?」


「ちょっと息詰まった所があったから相談しに来た。お前関係のこともあるし。」


「ん、どこ?」



ここで仕事なんてしなくても良いけど、なんせ国の権力者が全員この城に集まっているため、相談もしやすいし効率も上がるから一石二鳥だ。

恐らくうらさんは緊急の仕事だからこんな風に相談しに来たんやろうけど。



「これでええんとちゃうん?」


「ん、そうするわ。」


「…ところでさ、なんやらいつもより城の中が騒がしいんやけど何してるん?」



「あぁ…」と目を逸らして気まづそうにしながらもうらさんは続けて答えた。



「その騒ぎは多分まふじゃない?そらるさんと話してたし。」


「…ふーん、ならいいんだけど。」



嘘っぽいな。まふとそらるさんは普段騒がしいとしてもここまで聞こえてくるような騒ぎはあまり出さない。

まーしぃ…の可能性は無いな。今日は機械関係の仕事してたし。


うらさんがじゃあーなと言って言葉を部屋に残したあと仕事を片付け終わった俺は少し息抜きで歩き回ってみることにした。



・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , AtR   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2019年3月18日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。