sugar×43 ページ44
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「え?」
「おはよう…えっと間違ってないよね?AAさん ?」
普通に接してくれていることに一驚し困惑をしたけれども向こうも向こうで目をぱちくりとさせながら声をかけてくれた女子生徒は隣の子と顔を見合わせてからまたこちらに視線を戻した。
え、このクラスの子だよね。流石に反応した方がいいのかな?
「は、い…えっと、間違ってません?」
「…ふふっ、ちょ、ちょっと待っておもしろ!」
「そこはハテナ付けなくてもいいよ!」
すると二人組の女子は私の言葉が可笑しかったのかお腹を抱えて笑い始めた。
え、え〜っともしかしてもしかしなくとも言葉の綾を間違っちゃった感じ?いやでも今までと反応が打って変わるくらい違うし驚くのも当たり前じゃん!
「ほらともかく早く入りなよ!別に“馬鹿にしてる”わけじゃないんだし!」
その言葉にふと違和感を感じたがそのまま私の腕を掴み取り無理矢理引かれて教室の中へと引きずり込まれた。私が入り込むと他の生徒も会話を止めて自分の姿に目を移した
不安が募り思わず片腕を一瞬竦めたけれどもクラスメイトは何事も無かったかのようにまた会話を続けたり作業を再開した
(なんで…)
嫌だった人達の立ち位置を見るとそこには何もかもがなくなっていてよく分からず理解が追いつかなかった。
みなみは?その取り巻き達は?
「ほら座って!JKって登校するだけでも疲れるんだし!」
「あのさ!あそこの席?空いてるんだけどどうして?」
「ん?…あぁ、あの子達かぁ!よく集まってお喋りしてたみなみさん達でしょ?事情とかはあんまり知らないけど自主退学って言ってたよ」
まるで今までのことは全て無かったかのように他人事のように話す二人の間に入りこむことが出来なくて自分だけ別の世界へと来てしまったかのような状況に戸惑いを隠しきることができなかった
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時