sugar×41 ページ42
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休日が終わりまた平日がやってきた。少し重さがあるスクールバックを背負って学校の校門に近づいていると見覚えのある二つ結びの子が私よりも前の方で肩を竦めながら歩いていた。
あの子、バレなかったんだ。
すると何かに気がついたのかこちらに勢いよく振り返り目を見開いて私の姿に視線を当てた。そして私を見た後に何故か自分の片側の腕を強く握りこみ先程の足取りよりも少しスピードを上げて逃げるかのように歩いていった。
「アイツ、俺の姿見えてんぞ」
「え？」
いつの間にいたのか後方からなんの拍子もなくストライプスーツの悪魔が私の隣に浮き上がりながら近づいてきた。
てっきり私は志麻が記憶を消し忘れた子だったから私の顔を見て志麻の顔を思い出したのかと思ってたけど。見えてるって…まさか。
「多分悪魔と契約してるっぽいな。あの腕の文様から見るに上級やで」
(志麻の知り合い？)
「知り合いというかなんというか。まぁ憑かれたら他の悪魔よりも厄介やしタチ悪いかもなぁ」
(志麻も充分厄介だけど)
「お前そんなこと思ってるとキスしまくって無茶苦茶にすんぞ」
志麻が狼みたいな手振りで「がおーっ」としてきたが私は無視を決め込み自分の下駄箱に手をかけて靴を履き替えた。
にしても悪魔って案外結構いるもんなんだ。めっちゃびっくりなんだけど。
「ま、でも一応様子見しに行くかぁ。もしかしたら俺の知り合いがいるかもやし」
(…行くの)
「んー？寂しいわけ？随分俺に甘えたさんになったんや？」
志麻はニヤつきながら冷やかすように私の片手を取って手の甲に口付けをしてきたけれども私は周りに人がいないことを確認して小声で呟いた
「そうって言ったらどうする？」
すると志麻は表情が固まり行動をピタリと止めた。何も反応が返ってこなくて少々今の行動に羞恥心が湧き上がってきたため私は自分の少しだけ熱くなった頬を隠すように「行くね」と言い残して動かない志麻を置き去りにして教室の方へと足取りを進めた。
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！続編を希望していただきありがたいです！一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます！今後も作品を見守っていただければ幸いです！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…！完結おめでとうございます！悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…！今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます！ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨル | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2020年2月24日 22時
