sugar×39 ページ40
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あれから「任せるね」とは言ったもののこんなにも動いていない日がくるとは思ってもいなかった為少々違和感が残っていた
途中で掃除機かけようかなとかそんなことを思って手に取ろうとしたら志麻に見つかり「テレビでも見てろ」と魔法で強制的に身体を空中に浮かせられてそのままソファに降ろされた
でもさぁ物凄く動き足りないんだよねぇ…少し前までは学校への疲労と不満で疲れて簡単に休むことが出来てたんだけど。
暇つぶしにスマホを覗き込むけどやはり自分の興味を引くものが無い。ゲームとかそういうのにもあまり感心を持たないし暇を持て余すとは困ったものだ
時計の針を見るとまだ14時。志麻が作ってくれたお昼ご飯はデミグラスソースがかかったオムライスだったけどあれもあれで中々の絶品だった。本当に悪魔なのかと疑いたくなってしまうくらい
「…あ、洗濯物」
そういえば洗濯をしていなかった。外の景色に目を向けてまだギリギリ乾かせるかもと私は洗面所へと向かうとカゴの中にはやはり少し溜まっている物があった
流石にここまで手は出して欲しくないし志麻が出掛けているうちにやっちゃおうかな。
「こら。何やっとんねん」
音も立てず後ろから声をかけられたものだから肩をビクリとさせて振り返れば志麻が買い物袋を持ってじとっとこちらに痛いほど視線を向けながらドア付近にもたれかかっていた。
……バレた。
「お、おかえりぃ。随分お早いおかえりどすなぁ」
「焦りすぎてキャラの方向性こんがらがっとるぞ」
こんなに早く帰ってくるとは予想外だった。というか悪魔の買い物って行って帰ってくるのに5分で終わるとかコンビニ感覚なの?
確かにスーパーはうちの近くにあるけれどもあまりにも早過ぎない?
「で、その手に持ってるものは?」
「えと、洗濯物どれくらい溜まってたかなぁって。…確認!確認してただけ!」
「挙句の果てにはやってしまおうと」
「…はい」
そして案の定行動把握をしていらっしゃると。
座っとけ、大人しくしてろとかそんなの今の私には無理ゲーだよ!
「お願い!流石に洗濯物はまずいし…その、あんまり見せたくないし」
「そんな恥ずかしがらんくても俺お前の下着見とるけど」
「う、うるさい!!とにかくこれだけはやるから!」
いいから出てとニヤケている志麻の背中を押し出してとりあえず退場させてからなんとか許可(強制)を取る事が出来た。
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時