sugar×3 ページ4
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コトンと地面に足を落とし乾いた音で一歩、また一歩近づいてくる。幻覚のように皮肉にも美しい容姿と響いてくる低い声色
「すげぇ極上の匂いがする。下手したら階級としては最高クラス」
目の前に擦り寄ってきた
動かない体、咄嗟に漏れる声。
「…っやめて！」
肩を押して突き放し体勢を整え直した。なに、コイツ。人じゃないものがなんで
簡単に離れた体。とにかく逃げようとして私は扉に手をかけた。しかし力を入れても一向に扉が開く気配がない
「そんなことしても無駄。鍵かけたから」
耳元を掠る声。気づいた時にはコンクリートの壁の方まで追い詰められて逃げられないように両手で逃げ道を蓋がれた
「よぉ人間。俺は志麻、アンタの名は？」
「…貴方に名乗った所で、なんの意味があんの」
「おーっと案外性格拗らした子？見た目はまぁまぁやけど俺のタイプ。かなり最高」
私と目線を合わせるように身を屈めてニタニタとしている志麻とかいう奴。私はそれに対して精一杯睨みつけると「おぉ、怖い怖い」と思ってもないような言葉をわざとらしく喋り放った
さっきからなんのことを言ってんのかがさっぱりわからない。極上だの一級品だの私の匂いを嗅いでくるだの今のところの偏見が変態要素しか残っていない
それどころか自分が死のうとしていたことまでもが頭の中から抜け落ちていた
「というかなんでさっきまでいなかったのに態々私の前に現れたわけ？」
「…お前あほなん？」
「はぁ？」
単純な問をかけただけなのに何故か急に罵倒された
え、いや悪魔…かどうかは知らないけどストーカーみたいに引っ付く行動はやめて欲しい。
「まぁ後ほど説明してやる。それよりお前も名乗れ、じゃねぇと俺が呼びづらい」
「…A」
「A、ねぇ。早速やけど俺がお前の前に現れた理由。というか見えるようになった原因」
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！続編を希望していただきありがたいです！一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます！今後も作品を見守っていただければ幸いです！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…！完結おめでとうございます！悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…！今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます！ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨル | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2020年2月24日 22時
