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三十三話 クソババア共 ページ38

『お姉ちゃんは…死んじゃった…。
…過労死。』
「過労死…?人間の姉は何歳なんだ?」

やっぱり不思議に思ったよね。
…思い出したく無いな。でも、誰かに相談しないといけない気がする。

『…………17。』
「なんで過労死に…。」
「かろーし?って何だ?」
「兄弟。後で話してやるからスパゲティを作るかメタトンの番組を見ててくれ。」
「そっか!分かったぞ!」

パピルスは、うん。純粋だなぁ。

「それで、なんでそんな歳で過労死なんかに…」
『私が、まだ十歳の頃に、死んじゃったの。クソバb……母とかクソジz…父が、酷い扱いしてたから。
……それに、私を何時も庇うから。』
「…母とか父とか言うのが嫌なら自分の言いたい風に言って良いぜ?」

…なら、そうさせてもらおうかしら。

「どれ位の酷い扱いだったんだ?」
『えっと…』


〜回想〜
私がまだ七歳になってすぐの事だ。
その日は、お姉ちゃんが遅く帰って来た。しかも酷く疲れた顔で。

『…!!おねーちゃん、何あったの!』
「へへ、転んじゃって…失芭はおねーちゃんみたいにドジしちゃダメだよ?」
『うん。でも、おねーちゃんドジだから気を付けてね…?』
「あー、うん。」

その日は違和感は特に感じられなかった。
違和感を感じ始めたのは翌日からだ。

翌日、お姉ちゃんはクソババア達に呼ばれてクソババア達の所へ行った。
戻って来ると、

「ちょっと外行って来るね!」

と言って外出した。
後、クソババア達も外出した。
……財布を持って。
私はまだ小さかったせいで分からなかったけど、帰って来てからすぐ「くそッ!」とか言う辺り、パチンコに行ってたのだろう。お姉ちゃんが帰って来ると、クソババア達に何かを渡して部屋に戻って床に寝る。ご飯はパンの欠片位?そんな日が続いた。

ある時、お姉ちゃんが帰って来る度にクソババア共に何を渡してるのか気になって部屋を覗いた。

「はい、お母さん。今日は普通の仕事だった。明日は長いけどボーナス出るらしいから午前九時から十一時まで。おやすみ。」
「これっぽっちか…」

その瞬間理解出来た。最近良くお姉ちゃんの爪の間に土が詰まる事があるのか。
仕事をさせられている。毎日残って、全部終わらせて、お金は全部クソババア共に渡して、イラついたらお姉ちゃんや私を殴って。

『……』

私は静かに部屋に戻った。お姉ちゃんが来るのを待って、お姉ちゃんが来たときにすぐ、こう言った。

『お姉ちゃん、一緒に逃げよう。』

三十四話 しょうがないと思う。→←三十二話 うせやろ…



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ノワブラ−α(プロフ) - はい、仲良くしましょうね〜 (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - ノワブラ−αさん» コメントありがとうございます!相変わらずのカタツムリ更新ですが何卒暖かい眼差しで見守って下さい…!! (2018年10月8日 14時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 私、Undertale大好きでこの小説も大好きです!更新頑張ってください! (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 紅草叢雲さん» それはどうもありがとぉぉぉぉ!!((((いつも読んでくれてありがとうございます! (2018年3月26日 23時) (レス) id: b7d60aca1c (このIDを非表示/違反報告)
紅草叢雲(プロフ) - 3000hitおめでとぉぉぉぉぉぉ!お気に入りも13!!すごい!(語彙力と文才ぃ・・・)記念に今度なんか奢るよ! (2018年3月26日 22時) (レス) id: c2b33f5793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木燈 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年1月11日 0時

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