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三十二話 うせやろ… ページ37

失芭side

目が覚めたら心臓止まりかけたわよえぇ。
だって目の前…いや、7cm位前にパピルスの顔があったもの。どアップだったわ。

「ニェッ?!起きたのか?!?!?!
兄ちゃーん!!人間起きたよー!!!」

兄ちゃん…!?!?
うせやろ…。可愛過ぎるかよ‥←

そういえば此処はサンズとパピルスの家かしら。パピルスが居るあたり…パピルスの部屋よね。そもそもサンズがこんな部屋なんて考えられねー…

…てか、声が出ねぇぇ…!!喉冷たいぃぃ…!凍ってるから出ないのよねコレ…!?
心の中でうー…と唸って居ると、サンズがもうパピルスの部屋に入っていた。少し息切れしている。走って来たの…?でも普通息切れする…??

「ゼェ…に、人間、大丈夫か?」
『…』

ジェスチャーで喋れない…と伝えた、と思うが、気付いているだろうか。

「よくわからんが、ちょっと待っとけ。」
『…』コクン

伝わって無かった。ジーザス。
そして間も無くサンズが戻って来た。お椀を持って。

『…?』
「スープだ。飲めるか?」
『…!!』コクコクコクコクコクコク
「そんなに首を振ったら痛くなるぞ!」

パピルスにマッハ6.68で振っている首を止められる。そして、早く早く、と言わんばかりに両手をサンズに向かって伸ばす。

「ほら。」
『…』パクパク
「…おう。」

口パクでありがとうと言った。どうやら今度は伝わってくれたらしい。
空腹で勢いよくスープを飲み干す。喉が凍ってるのが溶ける様な感覚がする。

…何よコレ!!!

『めっちゃお"い"しい"…』
「泣くほどか?」
「どうした人間!」

私が泣いてる理由はめちゃくちゃ美味しい事だけじゃ無い。

…私の、お姉ちゃんも、似た味付けなんだ。

『…トマト、入ってるでしょ。』グスン
「わお。どうして分かったんだ?」
『私の、お姉ちゃん、も……うぅぅ…』
「ど、どうした…?」

少し懐かしい味付けで凄く嬉しい。
……けど、少し、悲しい。

『お姉ちゃん…もう、居ない……』
「…!」
「人間!ティッシュを持って来てやったぞ!!
…って!また泣いてるな!もう!泣いたら悲しいだろう!」

パピルスが優しく慰めてくれる。

「おい、姉が居ないってのは…」
「人間は…お姉ちゃんが居ないのか…?」
「あぁ、今人間が確かにそう言った。」

話すのは怖いけど、この2人なら話しても良いだろうか。
…嫌われるよ、多分。

でも、それ以上に込み上げた何かが、私の口を知らない内に動かしていた。

三十三話 クソババア共→←三十一話 これはヤバイ。



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ノワブラ−α(プロフ) - はい、仲良くしましょうね〜 (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - ノワブラ−αさん» コメントありがとうございます!相変わらずのカタツムリ更新ですが何卒暖かい眼差しで見守って下さい…!! (2018年10月8日 14時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 私、Undertale大好きでこの小説も大好きです!更新頑張ってください! (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 紅草叢雲さん» それはどうもありがとぉぉぉぉ!!((((いつも読んでくれてありがとうございます! (2018年3月26日 23時) (レス) id: b7d60aca1c (このIDを非表示/違反報告)
紅草叢雲(プロフ) - 3000hitおめでとぉぉぉぉぉぉ!お気に入りも13!!すごい!(語彙力と文才ぃ・・・)記念に今度なんか奢るよ! (2018年3月26日 22時) (レス) id: c2b33f5793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木燈 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年1月11日 0時

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