十四話 スタート地点 ページ16
あの後、ママにぎゅうっと抱きしめられた。泣いてしまったのは仕方ないと思う。
なっがい、なーっがい廊下の最後に着く。
『決意を…抱け…!』
あと一歩を踏み出そうとする。
……けれど、足が震える。山と対面した時よりも。
…それでも、決めた。
震える足で一歩を踏み出す。
……後ろを向いちゃダメ。ママと、約束したんだもの
一歩を踏み出して見えたものは…
『もう二度と会いたくなかったわ。
______クソ花…!』
私が大っ嫌いな奴TOP10の三位とか位に入る胡散臭い笑みのクソ花ことフラウィーが居た。
根っこごと引き抜いてやろうか。
「あはは、そんな怖い顔しないでよ。」
『うるさい喋んな』
おっと。誰もタヒなせ無いって決めたんだった。危ない危ない。
『根っこごと引き抜いてやりたいよ』・v・
待ってこれは危ない。
「賢いねぇ。とっっっっても賢いねぇ。
ホントにおりこうさんだなぁって、自分でも思ってるんでしょ?
この世界では、殺るか殺られるかだ。」
『…。』
「でもきみはそんな世界で自分の信念を貫いて。
見事、ひとつの命を救ってみせたんだ。」
長い演説しやがって…
「へへへ…
さぞかし良い気分だろうね?
今回は誰も殺さずに済んだけど…
もしこの先、冷酷な殺人鬼に出会ったら?
きみは死んで死んで、死にまくっちゃうだろうね。
きみが死に飽きちゃうほどに!
その時きみはどうするんだろうね?」
コイツは何を言ってる…?
「憂さ晴らしに殺しちゃうかな?
それともこの世界から逃げて…
…世界を意のままにするその力を僕にくれるかな?」
まさか…!
私は一度ゴースト君と戦って…ソウルを弾で撃ち抜かれて…これ以上は分かるわよね?
…………その後、お馴染みの決意の前に突っ立ってた。
まさか本当なの?これは確かに世界を意のままに出来る。飽きたら決意に戻って違う反応を取らせたり出来る。
「ぼくはこの世界の未来の王子様だ。」
『イタイ!イタ過ぎる!』
「…。心配するなよ。小さな陛下。ぼくの目的は国王殺しじゃない。
もっともっと面白いことさ。」
ギャハハハハハ!!
表情がくっついた部分だけ大きくして笑って、クソ花は地中に埋まった。
…アイツの目的はこれから考えよう。
そうして扉の外へ駆けでる。
__ここからが、スタート地点だ。
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ノワブラ−α(プロフ) - はい、仲良くしましょうね〜 (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - ノワブラ−αさん» コメントありがとうございます!相変わらずのカタツムリ更新ですが何卒暖かい眼差しで見守って下さい…!! (2018年10月8日 14時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 私、Undertale大好きでこの小説も大好きです!更新頑張ってください! (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 紅草叢雲さん» それはどうもありがとぉぉぉぉ!!((((いつも読んでくれてありがとうございます! (2018年3月26日 23時) (レス) id: b7d60aca1c (このIDを非表示/違反報告)
紅草叢雲(プロフ) - 3000hitおめでとぉぉぉぉぉぉ!お気に入りも13!!すごい!(語彙力と文才ぃ・・・)記念に今度なんか奢るよ! (2018年3月26日 22時) (レス) id: c2b33f5793 (このIDを非表示/違反報告)
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