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十二話 絶対に ページ14

『ママ、ルインズの出口
はどこ?』
「…用事を、思い出したわ。ここにいてね。」

ママは本を置いて足早に去って行く。きっと地下だ。
………行かないと。

…居た。

「お家へ帰る方法が知りたいのね、我が子よ?
…この先にには遺跡の出口があるわ。
外の地下世界に繋がる一方通行の出口。」
「……!!』

だけど、きっと無条件では出してくれない。

「私はそれを取り壊そうと思うの。
ここから、また誰かがいなくなってしまう事のないように。
だからいい子にして上の階に戻ってちょうだい。」
『……ッ』

ママは何かを堪える様に笑って、スタスタと歩いて行く。
私は軽く走って、ママを追いかける。

「ここに落ちた人間はみんな同じ運命を辿って行くわ。
私はそれを何度も何度も見てきたの。
やって来て。
ここを去って。
タヒぬ。」
『……』

「何も知らないのね…もしルインズから出たりしたら…
あいつが…アズゴアが…」
『私を殺.しにかかるんでしょ。
……知ってる。』
「…っ、なら、なんで!?私はあなたを守りたいの!」
『それも、知ってる。』
「……部屋に戻りなさい…っ。」

………それでも。

「私を止めないで。これが最後の警告よ。」

…それでも着いて行く。
それでも着いて行くということは、ママと戦うという事だろう。
…だけれども、誰が戦うなんて言った?

絶対に戦うもんか。


「そんなにここから出たいの?
まったく。
あなたも他の人間と変わらないのね。
一つだけ方法があるわ。」
『…』

絶対に、絶対に、絶対に。

「私に証明してみせなさい…」

絶対に私は

「生き残れるだけの強さがあると。」

*トリエルが行く手を阻んでいる!

__闘わない!

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ノワブラ−α(プロフ) - はい、仲良くしましょうね〜 (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - ノワブラ−αさん» コメントありがとうございます!相変わらずのカタツムリ更新ですが何卒暖かい眼差しで見守って下さい…!! (2018年10月8日 14時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 私、Undertale大好きでこの小説も大好きです!更新頑張ってください! (2018年10月8日 14時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 紅草叢雲さん» それはどうもありがとぉぉぉぉ!!((((いつも読んでくれてありがとうございます! (2018年3月26日 23時) (レス) id: b7d60aca1c (このIDを非表示/違反報告)
紅草叢雲(プロフ) - 3000hitおめでとぉぉぉぉぉぉ!お気に入りも13!!すごい!(語彙力と文才ぃ・・・)記念に今度なんか奢るよ! (2018年3月26日 22時) (レス) id: c2b33f5793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木燈 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年1月11日 0時

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