素敵な恋の見つけ方 -2-

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1週間後………

「Aちゃん、玉と仲直りしなよ…原因は知らないけど、仕事にやる気が見えないし せっかく任せた北山のとこも行きたがらないし…」

隣でため息をつく藤ヶ谷さん……

「喧嘩じゃないですから……」

「本当に？側から見てても痛々しいぐらいにお互いを意識してるように見えるけど………」

「……………」

今日は、以前から決まっていた研修旅行
海を選択した私たちは
会社の保養地に向かってバスに乗っていた

「じゃぁ、今 玉に何が起きても気にならない？」

「………はい」

「ちょっと後ろ見てみ？設計の女の子、玉にもたれかかって寝てる！あれは絶対わざと！寝たふりして引っ付いちゃおう作戦だな」

「……………藤ヶ谷さんって意外と子供っぽいとこありますよね」

「…………Aちゃん、俺が見て欲しいのはそんな事じゃなくて」

「ふふふっ、ありがとうございます。藤ヶ谷さんが優しいことはよく分かりました」

「………………はぁ」

藤ヶ谷さんのため息を聞きながら
外の景色を眺める
(もう1週間も話してないんだ………)
この1週間、すごく長かった……
家に帰るのも苦痛だから残業して
朝も早く出て………
時間が解決してくれるはずの
心の穴はいつまでもぽっかりと開いたままで
うまらない………

「「着いたー！！！」」

藤ヶ谷さんと2人でバスを降りると
目の前に広がる景色にテンションが上がる

「ちょ、見て！サーフィンしてる人いる！」

「本当だ！よかったですね！藤ヶ谷さん！」

はしゃいでいると部長が後ろからクギを刺した

「お前ら楽しそうなのはいいけど、いきなりハメ外すなよ！」

「分かってますってー！」

今日は、移動日なので夕食の懇親会まで自由だ

「荷物置いたらサーフィン行くんですか？」

「うん！空き時間は少ないからね！有効活用しないと！Aちゃんも教えてあげるから来なよ」

「いやいや、私は……本当に運動音痴なので……」

誘いを断ると荷物を置きに部屋へ向かった
さくらとは研修の班が違ったので
今回は一人だ

やる事もなくぼーっとしていると気が滅入るので
外に出ることにした

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